これまでの志望者としてはいくつか選び方があります。
1.大学について
①有名大学にする
北京大学、清華大学など日本人にもよく知られている有名な大学が良いという人が一定数います。
中国人からの受けの良さや帰国後の就職のしやすさ、経歴に箔をつける意味でこれらの大学を選択しています。
有名大学は学習環境・学生の質・校友ネットワークが超一流なので、
そういったメリットを求めて留学先に選ぶのは合理的だと言えますね。
②日本人の多い大学
日本人の先輩留学生からの情報や既存の日本人コミュニティがあるので、
海外経験の無い方でも比較的安心して留学に挑戦できます。
国外で生活している日本人は良い意味で尖った方が多く、
ひょんなことで繋がった日本人同士の縁も一生のものの貴重な縁になるかもしれません。
一方で気をつけていないと折角留学に来たのに、ずるずると日本人と遊び続けてしまったり、
日本語が得意な中国人との日本語でのコミュニケーションが多くなってしまいがちなことがデメリットです。
しっかりと留学に対して目的意識を持ち、自分を律していける人であれば、
実りのある留学生活に出来るはずです。
③日本人の少ない大学
中国語でのコミュニケーションの機会を大切にしたい人向け。
通常であれば先輩の日本人繋がりで友達作りができたり、履修する授業のアドバイスなど色々な情報が貰えているだろうが、
日本人が少ない環境だと「自分の足で動いて、望む環境を作る姿勢」が求められてくる。
そのためサバイバルスキルがつき、留学を終える頃には人間として大きく成長しているかもしれません。
一方で中国語が話せるようになるまでは英語でのコミュニケーションになる可能性が高く、
中国語が喋れるようになってからは現地の学生コミュニティにどこまで入り込めるかなどの山があるので、
留学中を通して気が休まる暇はなさそうです。
2.地域について
地域ということで、最も気にされるのは、訛りの部分ではないでしょうか。
留学生活では、大学内での生活がほとんどです。
また、中国の学生は地方にある大学でもいろいろな都市から来ている人がいるので、標準語での会話になっています。
大学の先生の中には訛りがきついという方もいますが、標準語を話そうとしている訛りなので、慣れてくるとその人の癖だとしてとらえることができるようになります。
広東語を話す地域だと、現地の人だと思ってもらうには広東語を話す必要があったりするようで、中国人自身も話せるように学んだりするようです。
ただ、これは上海でも上海語が話せると現地人だと認識してもらえるような感じで、どの地域でもある程度存在することかと思います。
逆にその現地の言葉が少しでも話せると、外国人なのに話せるの?!とぐっと距離が縮まったりもするので、そういったメリットもあります。
どういう点からすると、どちらかというと、気候や日本人の多可で決めた方が良いのではないかと考えています。
①北
四季がはっきりしている。冬は寒いが、集団暖房があるので学生寮の中は冬でも暖かい。
食べ物は小麦が中心。
②南
年中暖かい。蚊や虫が年中いる。広東語圏だと広東語での会話の方がスムーズな場所がある。
食べ物は米が中心。餃子を作れない人も多い。
③沿岸部
経済発展している都市が多い。日本人も多め。
④内陸
乾燥しがち。日本人は少なめ。
寒暖差が激しく、乾燥しがち。
沿岸部と内陸部の気候についてですが、地図では海が近いように見えますが、北京は内陸部に位置します。
そのため、東京に比べると圧倒的に寒暖差が激しく、乾燥しています。
中国は大陸で、日本のように島国ではないということに注意した方が良いと思います。
このような観点から考えてみてはいかがでしょうか。
公益社団法人日本中国友好協会のホームページでは公費留学で留学している学生のレポートを掲載しています。
ここから大学の様子がわかりますので、ご覧いただくのも良いかと思います。
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