広西大学で日本人は1人の学習環境でした

私が現在オンラインで在籍している広西大学は広西チワン族自治区南寧市にある大学です。

広西チワン族自治区は中国南部に位置しており、西南部はベトナムと隣接しているというように、東南アジアへのアクセスが非常に便利なところにあり、中国とASEAN諸国の貿易の架け橋とも呼ばれます。そのためか、同じクラスの学生は、ベトナムやカンボジアといった東南アジアからの生徒が殆どです。一方で日本や韓国といった東アジアや、欧米諸国からの生徒はおらず、日本人は私1人だけです。そのため、現地での授業であった場合は、日本人に頼れる機会が無いに等しいため、中国語にのみ集中できる良い環境であったと思います。

 

 

 

 

 

 

(一昨年の11月に広西大学を訪れた際の写真。広西大学の周辺には広西師範大学や広西医科大学などもあり、その全ての大学で1つの町のようになっています。そのため大学はとても広く、とても徒歩では移動できないため、このように自転車をレンタルしたり、バスで移動します。)

 

一方で、言語学習の点で残念な点としては、やはり他の大都市の大学と比べ留学生や先生が少ないからか、レベル分けが初級と高級の2つのみとクラスの選択肢が少なかったところです。(今年度初めてオンラインとなったためクラスの数が少なくなったのかもしれません。)初めは高級の授業を受講したのですが、全く内容を聞き取ることができず、、。

大学で第二外国語として2年間中国語を学んだのですが、すぐに初級からの授業を受講することを選択しました。高級に追いつけるよう、夏休みにしっかり準備をしておけば良かったと悔やまれることもありましたが、初めから丁寧に学び直す機会を得られたとポジティブに捉えました。実際に、授業の進むスペースは早く、教科書の内容も豊富なので新しく学ぶことは多くあります。しかし、やはり言語習得を主な目的に留学するのであれば、効率良く学習を進めていくためにもレベルが異なったクラスが多く用意されている大学を選択するのが良さそうです。(小林凜 広西大学 2020年)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(広西大学の食堂。昼食の時間になると席がほとんど満席になるくらい学生でいっぱいでした。この時食べたものは、ご飯の上に好きなお菜を選んで載せてもらう形式で、一つは私が大好きな西紅柿炒鶏蛋(トマトと卵の炒め物)を頼みました。)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。