外交学院は世界の現役外交官が多い

1、外交学院について

外交学院は中華人民共和国外交部に所属する唯一の大学で、1955年に周恩来によって創立されました。場所は北京の都心部にあり、すぐ近くには北京動物園があります。中国では多くの外交官を輩出してきた大学として知られ、また王毅外相の出身校でもあります。そのためか留学生も外交官が多く、私のクラスメートは全員現役の外交官です。どのクラスメートも礼儀正しく、フレンドリーな人が多いので毎日の授業がとても楽しいです。

2、手続き

留学生には一人ずつ担当のスタッフがつきます。スタッフの先生は主にビザや入学手続きなどのサポートをしてくれたり、学校生活での相談にのってくれたりします。私の場合はWeChatのビデオで何度かやりとりしました。どのスタッフの先生も中国語はもちろん英語も堪能で、困ったことや質問があると親身に対応してくれます。全体的に、外交学院は留学生を大事にしているような印象を受けました。

3、授業

私は春学期の入学だったので、クラス分けテスト等は行わず中国語の先生と話し合ってクラスを決定しました。全部で4クラスあり、今年は1クラスにつき生徒は5人前後でした。オンライン授業が始まる前は10人程度だったそうですが、いずれにしろ少人数形式のようです。そのため先生は一人一人の発音をチェックしてくれたり、宿題を添削したりしてくれます。また先生とクラスメートの距離感やクラスメート同士の距離間もとても近いように感じます。そして、これは私が外交学院を選んだ理由の一つでもありますが、日本人に知名度が高い大学と比べると外交学院の日本人留学生の数は非常に少ないように思います。今年は私しか日本人はいませんでしたが、あまりオンライン授業ではそのメリットを感じません(笑)

4、最後に

北京大学や清華大学と異なり、ネット等で探しても外交学院に留学した日本人の体験記などは殆ど出てきません。そのため初めは不安なことが沢山ありましたが、結果的に毎日楽しく授業を受けることができているので外交学院を選んで良かったと思っています。また外交学院には日本語学科があるようなので、いつか日本語学科の学生と交流できたらいいなと思っています。(長田知実 外交学院 2020年)

校門

正面玄関

寮の様子①

寮の様子②

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。