私のクラスは十数人の生徒が在籍しているが、現在授業に参加している生徒は私を含め2人しかいない。今学期の授業が始まってから、最大でも5人程しか授業に来なかった。だから、かなりの少人数クラスで授業を行っていた。
他の大学に留学している人のレポートを読むと少し羨ましく感じる。しかし、私はこの状況に慣れてしまった。先生が言うには、このクラスは働きながら授業に参加している人が多いという。そのため仕事と留学の両立が難しくなかなか授業に参加できないという。さらに、私が最も仲が良いベトナム人のクラスメイトは、このままオンライン授業を続けていても中国には行けないと判断し、自国の大学受験の準備をする為、来なくなってしまった。また、インドにいるクラスメイトは、最近インドで中国のアプリの規制が激しくなり、授業に参加したくても通信ができなくなってしまった。各国のさまざまな理由があると感じた。
主に留学生同士の交流は授業内に限られてしまうが、せっかく知り合えた仲なのでお友達になろうと思った。私は、クラスメイトと連絡をするとき、勉強のためにも積極的に中国語を使うようにしている。どうしてもお互いに理解できない時は、英語を使うか、または翻訳アプリを使って送る。以前韓国語を学習していたので、韓国人のクラスメイトには韓国語でメッセージを送ることもあった。連絡内容の多くは宿題についてやコロナウイルスに関することが占めていたが、最も仲良くなれたクラスメイトとは、お互いのSNSを交換し、プライベートでも交流している。
もちろん、授業の中でも会話の練習や自身のことについて聞くことがあるので、私と共に毎日授業に参加しているクラスメイトとはお互いのことについてよく知っている。彼の中国語の理解速度はとても早く、週を終える度に会話のレベルもだんだん上がっている。私は、自分の理解速度が追いつかず、遅れをとってしまっているのではないかと悩んだ。ある時、私は彼に自分のせいで授業を中断し、先生が説明する時間を取ってしまって申し訳ないと謝ったことがある。これは超少人数クラスが故の悩みかもしれない。
そのほかの交流としては、先月初めに先生の紹介で中国人研究生のゼミナールの調査のお手伝いをした。留学生の中国語の理解度を測る研究を行っている研究生の調査で、現地にいる中国人の学生が授業外で放課後にオンライン留学生対象の授業を行ってくれた。この調査に参加してきた留学生は、日本人が多かった。今まで日本人留学生と交流する機会がなかったので、自分と同じくらいの会話レベルの人もいれば、意見をきちんと発言できる人もいて非常に感化された。その時、私はなかなか発言ができなくて悔しい思いをしたのでとても良い経験になった。
このように日本にいながらでも、画面を通して交流が行えていると私は思う。約4ヶ月間ほぼ毎日中国語を聴きながら生活しているので、聞き取れるようになったり、会話が成り立つことは自分自身の進歩である。(池田優美香 復旦大学 2019年)