中国語教育の総本山、北京語言大学

私が留学していた北京語言大学は、外国人向けの中国語教育の分野でもっとも長い歴史をもつ大学で「中国語教育の総本山」と言われることもあるらしい。

実際他の大学で行われる外国人向けの中国語の授業でも、語言大学の教科書を使って授業をしているところが多いようだ。教科書は電子化もされていて「梧桐中文」というアプリ上や、パソコンのブラウザでも学習することができる。

また留学生事務所に日本語が話せる先生がいらっしゃるので、何か困ったことがあった場合も気軽に相談できる。私の場合は、留学開始早々にどうしても一時帰国しなければならない用事があった際に、ビザの件などで相談に乗っていただき、また通常なら発行まで数日かかる在学証明書を、無理を言って当日に発行していただいた。留学開始時はビザの話などができるような中国語レベルでは全くなかったので、とても助かった。他にも、入学手続きの際や銀行口座開設の際に本科生のボランティアが手伝ってくれるなど、留学生へのサポートが行き届いているなと感じる。

キャンパス事情

北京語言大学のキャンパスは、中国の大学にしては比較的コンパクトなようで、キャンパスを端から端まで歩いても15分もかからない。また、私の部屋がある9号楼という寮は、すぐ隣に「友谊超市」というスーパーや文房具店があり、そこで大体の生活用品を揃えることができるので、とても便利だ。このスーパーには、様々な国のお菓子なども売られており、私はよくロシアのチョコレートを買っていた。

また寮から、銀行ATM、事務所、書店などがある「総合楼」という建物にも徒歩3分ほどと近く、この総合楼は食堂がある「清宴楼」という建物にも隣接している。清宴楼は、1~3Fが食堂のスペースになっている。1,2Fの食堂の料理は味付けも濃く油っこいものが多く、3Fは値段は少し高めだがメニューも豊富で食べやすい料理が多い。1,2Fは中国人の学生向けの食堂で、3Fは留学生向けの食堂のようだ。私はよく3Fを利用していた。4Fには日本料理屋、韓国料理屋、カフェなどがあり、カフェでは夜遅くまで勉強をしている人が多くいた。

私が個人的に大学内で一番おいしいと感じたのは、「风味餐厅」という食堂だ。清宴楼からは離れた場所にあるが、職員用の食堂で、値段も安い。ただ、1つ1つの料理にボリュームがあるため、複数人で行くことをオススメする。

また、寮を出てすぐ「樱花园」という日本風の庭園があり、いつも数匹の猫が寝たり遊んだりしているのを目にする。私は猫好きなので毎日とても癒されていた。(横山佳代 北京語言大学 2019年)

风味餐厅の魚料理(メニュー名は忘れました)

同じく风味餐厅の酸辣汤

庭園「樱花园」にいつもいる猫

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。