語学の準備で発音を。ビザの取得で神谷町へ。

はじめまして、この度南京大学に1年間留学させていただくことになりました 佐野 聡 と申します。これからよろしくお願い申し上げます。

さて、今この文章を書いているのが出発直前で、行李の準備もまだままならないのですが、私がしてきた準備といえば、まず中国語の勉強です。語学は音読が命だと私は思うので、毎日30~60分の音読は欠かさずに続けてきました。その上で去る7月、腕試しとしてHSKの5級を受験してきました。先日結果を照会しましたところ、200点台の後半を獲得することができました。今まで中国語関係の検定試験を受けたことがなかったので、今回初めて客観的な評価を知ることができてよかったです。そして、これからの留学を通じて、HSK6級レベルという一つの目標が明確になったことは大変有意義だったと思います。

また、中国のビザを自分で申請しにいったことも、準備として面白い経験となりました。ビザを申請するのは初めての経験だったのですが、神谷町にあるビザ申請センターに入った途端、聞こえてくる大音量の中国語。そこには、悪くいえば「うるさい」、良くいえば「にぎやかな」中国独特の雰囲気で満ち満ちていました。私自身も声量が大きい人間なので、そのような環境でも特に気に障ることもなく、むしろ肌に合っているように感じられました。職員さんも怖かったらどうしようかと心配していましたが、気さくで親切な方ばかりでした。たとえば、私が「中午有没有休息?」と聞くと、向こうも「ノマズクワズ」と冗談半分で答えてくれたり、申請が完了したときには「你老家在哪里?」とフレンドリーに私に質問し返したりしてくれました。私の中国語はぎこちないものでしたが、それでも職員さんと楽しく会話できたのは良い思い出です。

ビザも無事手に入れ、あとは中国に向けて飛び立つだけですが、やはり中国に行くからには、中国語をペラペラにして帰国したいです。中国語ネイティブの人にも負けないくらいの中国語を身に着けたいです。留学中は困難や壁にぶつかったりすることもあるでしょうが、そのたびごとに中国を習得したいという初心を忘れず、原点に立ち返りたいと思います。そして留学するからには、“楽しい”留学を心がけて、後に振り返ったとき「あの1年は面白かったなあ」と思えるような留学になるよう、がんばってきます。

最後に、この度中国留学という貴重な機会をくださりましたことに対し、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。そして、元気にいってきます。(佐野 聡 南京大学 2019年)