留学経験者からのアドバイス、積極性が大切

「逆境を力に変える」留学生に求められる姿勢

今年度、留学を決めた人は本当に大きな決断だったと思います。このような状況の中でも諦めずに留学を志した方々の想い素晴らしいと思います。今年の留学が例年の留学とは違う状況になることは確かです。恐らく多くの大学でオンライン授業から始まるのでないでしょうか。そんな中で、前期と後期で対面とオンライン授業の両方を体験した私からアドバイスできることがあるとすれば一つ、「授業での積極性」です。

現地で留学を始めたばかりの頃、私は他の積極的な留学生に圧倒され発言がなかなかできない時がありました。そんな自分が悔しくて、そこから毎朝少し早く行って必ず一番前に座るようになりました。先生の目の前に座り、目が合ったら話すという状況に自分を置くことで参加度は劇的に高くなりました。

しかし後期、オンライン授業が始まると再び発言することの難しさを感じました。先生は画面を共有しているため、そもそもアイコンタクトを取ることができず発言するタイミングも掴めません。またそんな中でも他の留学生は積極的に発言するため、ますますタイミングを逃す・・という悪循環に陥ってしまいました。先生にもよるかもしれませんが、先生からは生徒をあてない授業もあるため、どれだけ自分から参加するかが鍵になってくると思います。最初は全く参加できていなかった私も一日に二回は発言すると決めて授業に挑むようにしていました。

私が両方を体験して感じたことは、オンライン留学は現地留学に増して、その人の参加意識が影響してくるということです。現地留学も自然と語学力が伸びるということは決してありませんが、オンラインはそれ以上に自分でチャンスをつかみにいくことが留学の成果を左右してくると思います。そのため私のような後悔をしないようにも、皆さんにはぜひ積極的に授業に参加してほしいと思います。

最後になりましたが、今年留学への参加を決めた方々の学び多い留学、そして来年の後半は中国に行けることを心から願っています。このような状況ですが、この逆境をまたとない機会としてポジティブに捉え楽しんでいただきたいと思います。何か困ったことがあればいつでもご連絡いただければと思います。応援しています!(齋藤有沙 浙江大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。