語学を学ぶだけではない、+αの活動
私が留学中に取り組んだ日中友好活動は二つあります。
一つは日中友好団体への参加です。浙江大学の本科キャンパスには、日本中国交流サークルがあり、サークル勧誘期間に見つけた際には真っ先に入会しました。この団体は主に浙江大学の日本語科の生徒が活動している団体で、交流会では彼らとご飯を食べに行ったり、ゲームをしたりして交流を深めました。またある時の活動では、彼らが「日本食の体験」という企画を立ててくれおにぎりを一緒に作ったのですが、用意されていた具材がきゅうりであったり、使用する海苔が韓国のりであったりと、日本の家庭で一般的に作るおにぎりとは少し異なっており、その違いについて学生と話したことも楽しい思い出です。
またこの大学の交流会以外に、杭州のカフェで毎週開かれている日中交流会にもほぼ毎週参加していました。そこでは日系企業で働いている中国の社会人の方や中国で働いている日本の方と出会いました。中国の会社や仕事のことなど、学生とは違う世代の方と交流できたのは大変貴重な経験でした。そこで出会った人に観光に連れて行ってもらったり、日本語を教えたり、カラオケでお互いの国の歌を歌ったり、交流を深めることができました。
二つ目に取り組んだ日中友好活動は日本語学校でのボランティアです。私は大学で日本語教育のゼミに所属しているため、留学に行く前から現地の日本語学校で教えることを留学の一つの目標としていました。そこでは日本語を教えると同時に、日本の地理や文化、食べ物なども教えました。日本の紹介をすると、日本に遊びに行きたい、いつか留学に行くと話してくれる子もいて大変嬉しく思いました。学習を通して更に日本への理解を深め、日本への興味を持つ機会を提供できていたら嬉しく思います。(齋藤有沙 浙江大学 2019年)