入学時に寮に向かうも、満員で入れないと言われるカオスな中国

待ちに待った留学も初日からの不安と心細さをどう乗り越えたか

9月2日の夜に杭州に到着しついに始まった留学生活。

飛行機からみた杭州

 

 

 

 

 

 

到着したその日から中国という国に圧倒されっぱなしでした。まず大学に到着し国費留学生が住むという寮に向かうも、既に満員で入れないと言われてしまい、夜の暗い大学をさまようことに。やっと着いた寮も留学生がかなり並んでおり寮の阿姨たちが忙しさに悲鳴をあげ中国語をまくしたて怒っている様子。気づいたら携帯を取り上げられ中国のSIMカードが挿入されていたり、部屋の鍵をもらうも開かなかったり。初日から中国という国を肌でひしひしと感じ、その日になんとか部屋に入れたものの心細さやこれからの不安でいっぱいになり日本の友人に電話したことを今でも鮮明に覚えています。

そんな初日から始まった留学生活も1ヶ月が経とうとしています。今まで最長でも1ヶ月の留学経験しかない私にとってはここからは未知の世界です。そんな中で1番頭を悩ませたことが中国人の友人作りです。私は本科留学ではなく語学留学であるため一緒に授業を受けている人はみな留学生です。様々な国の人と交流できるのはとても楽しいのですが、やはり現地の大学生と交流したいというのが目標だったため少し焦る気持ちもありました。しかし最近では大学のサークル新歓に参加してサークルに入ったり、中国語コーナーに参加して現地の学生と交流したり、自分なりに中国人と話す機会を見つけて参加するようにしています。

新歓の様子

中国語コーナーの様子

 

 

 

 

 

 

しかし中国人と話すようになると次にぶつかる問題がやはり自分の中国語の限界です。言いたいことが上手く伝えられない、やっと言えても相手の言っていることが聞き取れない。中国人とコミュニケーションを取るたびに落ち込む毎日です。しかし散々打ちのめされたお陰で中国語の勉強に対するモチベーションは日本にいる時より何倍にも膨れ上がるようになりました。やはり友人とコミュニケーションをとりたいという気持ちは語学学習においてとても重要な学習動機なのだと実感しました。このモチベーションを得られただけで中国留学してよかったと感じています。だんだん留学生活にも慣れ自分の生活リズムが生まれてきたこの1ヶ月、次は自分の目標も見据えた上でそれを達成できるように過ごしていきたいです。(齋藤有沙 浙江大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。