外食する際、変わっているなと感じることが結構あります。まず、お店が出してくれるお茶が季節に関わらず温かいということです。
私の地域では辛い食べ物が多く、夏は喉が渇くので私としては日本のような冷たい水がよく恋しくなります。また、多くのお店で食事に使う食器やレンゲのセットがビニールにくるまれて用意されています。これで消毒済みらしいのですが、中国人の友人は食べる前に自分でお茶を注いで容器を洗います。日本よりも中国では食事をみんなでシェアするのが多いので、取り分け皿があらかじめ人数分用意されているのでしょうか。留学してから食べ物をシェアする機会が多かったので苦手だった直箸も今では全く気にならなくなり、皆で同じものを食べる楽しさが分かった気がしています。
あと、衝撃を受けたのが白酒という、アルコール度数が40度をこえるお酒です。中国人の友人と食事に行くとよくお酒を飲むのですが、中国人はこの白酒が大好きなんです。私も勧められて何度か試してみましたが、独特なにおいとアルコールが強すぎてほんの少ししか飲めません。せっかくなので少しづつ慣れていければなと思っています。家族にお土産用として買ったのですが、みんなも慣れない味で苦戦していました…。
留学すると、自分が当たり前だと思っていたことが何回も裏切られて驚くことが多いです。生まれた場所や環境の違いの大きさはとても大きいものなんだと改めて気づかされました。初めの頃は自分の習慣とは違うことに面白さを感じていたことも、今では慣れたことも多いので、何を変わっていると思ったのか忘れていることも多いと思います。
現在日本に帰国していますが、肺炎の影響でいつ留学に戻れるのか分かりません。毎日ニュースをみていますが、患者数がとまることなく増えており状況はかなり深刻そうです。留学先で知り合った方々のことも心配です。早く事態が収束することを願うことしかできないので、家でも中国語の勉強を続け、せっかくの休学時間を無駄にしないように過ごし、いつでも戻ることが出来るように準備しておこうと思います。(後藤真由子 雲南大学 2019年)