日本からは見えなかった中国のイマ
中国に来てから気づいたことは、自分の想像以上に電子化が進んでいる、という事です。私の住んでいる杭州市では買い物はもちろん、駅の改札もICカードではなく支付宝のQRコードで決済をするのが主流となっています。友人との割り勘の際も支付宝か微信で送り合いますし、コインランドリーもケータイ決済です。中国に来てから現金を使うことはなくなりました。
授業中でも電子化を感じています。小学校で外国人講師としてインターンをさせて頂いてたのですが、黒板の隣にタッチも可能なプロジェクターがあり、主にPPTを使って授業を進めていました。私の大学では留学生の授業もPPTで行われており、写真や動画を使っての説明があるので分かりやすいです。
そして中国人は私の想像を超えて日本のカルチャーに興味を持ってくれている、という事にも驚きました。私が日本人だというと、◯◯というアニメが好き!◯◯というドラマを見たことがある!と教えてくれます。小学校のインターンで、日本文化を教える授業の中で1番反応が良かったのもアニメ文化に触れた時でした。小学2年生の生徒達もドラえもんやちびまる子、名探偵コナン、ジブリなどの日本のアニメや映画に興味があるようです。日本語学科以外の友人で、日本語が話せる中国人の子は全員アニメから日本語を学んでいると言っていました。私はあまりアニメやドラマを見ることがないので、私よりも日本のアニメやドラマを好きでいてくれている事に驚きました。私の大学では日本語学科の授業の一環としてアニメのアフレコ(配音)大会があったそうです。
中国人以外にも、イラン、ウズベキスタン、韓国、タイモロッコなどの様々な国からの留学生の友人にも日本のアニメは本当に面白い!と言ってもらえて、改めて世界に誇れるカルチャーだなと感じました。
この写真は、インターンの最終日に撮った写真です。4ヶ月間本当に楽しく授業をさせていただいていたので、お別れをするのが寂しかったです…。1人でも多くの生徒に日本の文化や日本語に関心を持ってもらいたい、という思いで毎回授業の準備をしていました。授業でいかに生徒の興味を引けるか、どのような授業をすれば日本への理解が深まるのか、どうしたら生徒が寝ずに授業を聞いてれるか…と日々頭を悩せていたので大変な思い出もありますが、それ以上に生徒達の笑顔を見たり、生徒達が話してくれる日本語が可愛らしくてやりがいを感じていました。これからもこの様な交流活動があれば、積極的に参加したいです。(河合佑香 杭州師範大学 2019年)