単語を言わずにその単語の意味や例文を説明するという勉強法

オンライン教材を使った中国語学習法

インターネット授業が始まって1ヶ月が経過した。前学期と今学期では勉強方法が異なっているため、今回のレポートでは今学期の授業以外での勉強方法を紹介する。

今「梧桐中文」というアプリでは、3月31日までさまざまな中国語の教科書を無料でダウンロードでき、その教科書を使って毎日勉強している。先生や友人には練習問題の答え合わせや、書いた文章の添削をお願いしている。

また、2月から週に4、5回ほど友人と電話で中国語の単語クイズや動画の紹介を始めた。単語クイズについては、その単語を言わずにその単語の意味や例文を説明している。例えば「出息」という単語なら、この単語や「出」、「息」を使わずに説明する。今はHSK3級、4級レベルの単語で練習しているが、例文が長くなると相手が単語のイメージをしづらいと指摘を受けるなど、この練習は思いの外難しいと感じた。相手に伝わらなかった単語は、どのように説明すべきかアドバイスをもらっている。

動画の紹介については、私が日本人の旅行動画を見ることが好きなため、それを中国語で紹介している。食事風景や建築物の説明をする際、相手には写真を見せずに紹介しているため、相手がどうすればイメージしやすいか毎回試行錯誤している。また、この練習を始めてまだ1ヶ月くらいだが、私が動画の感想を伝える際、文章に用いる形容詞がパターン化していると感じており、今はバリエーションを増やすよう心がけている。この練習は能力の向上に繋がるだけではなく、動画の内容をもとに建築物、食事文化、歴史などについてお互いの価値観を言い合えることが楽しい。

「梧桐中文」、HSK関連の書籍以外の書籍もダウンロードできる。

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は他の留学生とも話す機会が増えている。中国語が話せない留学生とは、英語と中国語を話せる人を通して最近の出来事や自国の状況などを話している。また、多人数で運動をすることはまだ認められていないが、2人でバドミントンをすることは認められたため、モンゴル人の友人と軽く運動もしている。まだ学校の外に出ることはできないが、他の留学生が明るく生活しており、私はいつも彼らに元気をもらっている。いつまでインターネット授業が続くのかわからないが、留学期間であることには変わりないため、これからも今できる勉強や交流を続けていく。(小川一馬 北方工業大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。