私は上海の華東師範大学に留学している。上海は想像しているよりも小さく、1時間もあれば大体の場所は行くことができる。地下鉄もとてもたくさん通っていて、交通面で不便になるということがほとんどないので、どこかに行きたい、体験したいと自分が思いさえすれば行くことができる。特に華東師範大学は、虹桥空港や大きな駅まで30分まであれば着くので、違う街に旅行に行きたいと思えば、それも比較的簡単に実行することができる。
留学といえば、中国文化や中国語学習だけにとどまらず、クラスメイトと国際交流することも醍醐味の一つだ。クラスメイトと遊ぶとき、クラスメイトの母国の料理屋も簡単に見つけることができる。しかも、上海の海外料理のお店はの味はクオリティが高く、上海にいながらも多くの本場と同じレベルの海外料理や文化に触れることができる。もちろん、中国語や中国を学びたいから外国人よりも中国人と交流したいという意気込みは大切だと思う。私もそのつもりでいたし、中華料理に飽きることがないとずっと思っていた。しかし、いざ留学をして2ヶ月ほど経つと、中華料理を完全に受け付けなくなってしまった自分がいた。しかし、国際都市の上海のおかげで食事問題を乗り越えることができた。留学前は大丈夫や気にならないことが、急に大丈夫では無くなったり、想像を超えるような問題を抱えることがある。留学して1年経って感じたことは、上海などの都市は留学初心者や留学生活や不安を持っている人、にとってとても過ごしやすい場所ではないか。
もちろん上海は中国らしい雰囲気を残しているところもたくさんある。最近はクラスの先生が授業の一環として、私たちを連れて上海の「南翔」に連れていってくれた。そこは普段の国際的な雰囲気とは違った違う中国らしい雰囲気を醸して出していた。また小籠包の発祥地の一つでもあり、伝統的な小籠包を食べることができた。このように歴史的なところも簡単に訪れることができる。また七宝ということろも古い街並みが残っており、美味しい料理を堪能することができる。両方とも華東師範大学から40分くらいのところにある。
国際的な部分は中国らしくないと思う人が多いが、中国と外国の昔からしっかり繋がりがあることを考えると、これも中国の一部分であり意味のあるものだと思う。国際的関わりを学びながらも、それと同時に中国らしさを学ぶことができるのが上海の良さだと考える。(天堀寛子 華東師範大学2019年)