中国のスーパー銭湯事情

最近はしめきりが近いこともあって、遠出ができていない。そこでフリーランスの友人と、お互いパソコンを持って、日本で言うところのスーパー銭湯的な施設に行ってみた。

久しぶりに湯舟につかれるだけでもありがたいが、おいしいレストランやWi-Fi完備の広い作業スペース、昼寝できる個室が揃っており、かなり良い場所だった。作業に飽きたとき、前から気になっていたドラマ「开端」を視聴してみた。ふたりの主人公は、自分たちの乗っているバスが爆発する(早口言葉ではない)運命からどうにか逃れるため、タイムループを繰り返す。日9のドラマのようなハラハラするストーリーで、面白い。風景に見覚えがあると思ったら、先月に訪れたアモイが聖地だったので、嬉しさ2倍だった。全15話で完結しているのも、中国ドラマビギナーにとってはありがたい。

(写真 入浴施設、开端

 

 

 

 

 

 

 

お風呂で汗を流して、ドラマを観て沢山しゃべったら、とても元気になっていた。秋の訪れと共に忍び寄ってきていた鬱の影が、すーっと遠ざかっていた。疲れているなと感じたら、お風呂につかってみることを強くおすすめする。平日の人が少ないときが快適だ。

ちなみにお風呂場には果物がたくさん置いてあった。きっと中医学的に大事なことなのだろうと思えば、「入浴後は低血糖になりやすいため……」とエビデンス重視の長い説明書きがあった。この内容は誰に向けたものなのかしらと考えていたら、のぼせてフラフラになった。阿姨たちに座らされ、ぬるめのお湯をたくさん飲むよう言われた。そこは果物をすすめるべきところではないのか。いつもの中国の面白さとあたたかさを感じられた。(齋藤あおい 2023 華東師範大学)

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Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。