オンライン留学でも1か月で実感する中国語の伸び

オンライン授業を受け始めて一ヶ月と少々が経過した。授業を受け始めた当初は憂鬱な気持ちでパソコンを開いていたものだが、現在では授業を楽しむ余裕も出てきた。

とはいえ、自分の中国語能力はまだまだ低く、授業についていくために予習と復習は欠かせない。授業がある平日は予習・復習に追われることが多く、自分で購入したテキストに手をつける余裕はあまりない。しかし、先日ふと、以前購入した単語帳を久しぶりに眺めてみた。すると、一ヶ月ほど前にはわからない単語のほうが多かったはずが、ほとんどの単語の意味がわかるようになっていたのだ。このように、成長が実感できる瞬間はやはり嬉しい。

 

 

 

 

 

 

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授業の資料はすべてPDFデータで送られてくるため、iPadのノートアプリを使って管理している。

最近ではWeChatを使って積極的に中国人の友達とコミュニケーションをとっている。皆、日本語を勉強している友達なので、互いに文章を添削したり、わからない言葉があったら気軽に質問し合う仲で、時には電話をすることもある。自分の中国語能力で会話が成り立つか最初は不安だったが、ビデオ通話を使えばボディランゲージも使えるから心配は不要だった。定番の話題は日中両国の流行語や若者言葉だ。ちなみに、僕はこの話題になったときに、2人の友達にそれぞれ「ぴえん」を自信を持って教えたが、2人ともすでに知っていて驚いた。bilibiliの動画を見て覚えたらしい。逆に僕は中国人の友達から「完パケ」という言葉の意味を教わってしまった。彼らの日本文化への関心と勉強熱心さを見習いたい。

日本語を学んでいる中国人に、日本語にはカタカナ、ひらがな、漢字、敬語、外来語、オノマトペなどがあり難しすぎるから勉強しなきゃよかったとよく冗談を言われる。確かに客観的に見たときに、なんと日本語の難しいことか。彼らに、中国語の補語が難しくて一生覚えられないなどと言うのはやめようと思う。

10月の末には中間試験が行われた。試験は開始と同時に問題が送られ、事前に印刷した回答用紙に回答を書き込んで写真を撮り先生に送るという形式で行われた。慣れない環境に少々戸惑ったものの、しっかりと準備をし、最初の試験で問題が易しかったこともあって、結果はまずまずであった。

10月は学習の成果を実感することのできる月であったが、以前からの弱点であるスピーキングについては、授業や中国人との電話を通して、苦手意識を強めてしまった。弱点がわかっている以上、早急に克服に取り組む必要がある。11月の目標はスピーキングの弱点克服!!(染谷圭秀 北京第二外国語学院 2020年)

 

 

 

 

 

 

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Netflixで日本語、中国語字幕を同時に表示してくれるLLNというGoogleChromeの拡張機能を使って、楽しみながら中国語の勉強をしている。この映画は「后来的我们(=僕らの先にある道)」。2回見た。

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。