オンライン留学を通して視野が広がり、考え方が柔軟に

昨年の留学前、まだ中国現地に行って夢の留学生活が送れるとワクワクしていた時、私は中国留学で果たしたいこととして以下のことを挙げていました。

中国について知ること

中国語の授業はもちろん、サークルに入ったり課外活動に参加したりし、授業外で中国人と積極的に関わることでより実践的な中国語と、中国の文化についても学ぶ。週末や長期休みは時間を利用し、中国のあらゆる地域に訪れたい。また、中国視点での日中関係を学ぶために、現地の歴史博物館に足を運んだり、講演会や勉強会などの機会を見つけて積極的に参加する。

自分が経験した中国について共有すること

日本のメディアでネガティブに挙げられるイメージの多い「中国」ではなく、私がとても暖かく感じたような等身大の中国を知ってもらうために自分が中国で直接感じたことを様々な人にSNSで広く、共有する。

ただ実際の留学は、オンライン上で、授業の時間以外は普通の日本での生活と何も変わらなく、本物の、まだ私が知らないはずの”中国”に触れることは不可能で、上記に挙げていたことを実行することは果たすことができませんでした。

しかし、これまでのレポートでも述べてきた通り、オンラインだからこそ経験できたことも多く、日本にある”中国”に触れる機会も多く、そこで初めて知ることも沢山ありました。中国についても、そうでないところについても、私にとってとても視野が広がった留学期間でした。やはり現地に行けなかった悔しさは残りますが、それがあるからこそ今は行けるときに備え中国語の習得を進めたり、期限など定めずに中国に様々な形で関わって行きたいというモチベーションがあります。

留学後、私は留学で身につけた中国語のスキルと中国について学んだことを活かし、日本の人と中国の人を結ぶようなサポートをしたいと留学前は考えていました。しかし、正直このオンライン留学はほとんど中国を話す機会もなかなか作ることができず、中国の人とコミュニケーションを取るには自分の語学力はまだまだですし、中国についての知識も留学前とそれほど変わらないと思います。

ただ、このオンライン留学中に自分の視野が広がり、考え方がもっと柔軟になったこと、少し自信が持てるようになったことで、これからもっと積極的に中国に関わる機会に参加したいという気持ちが強く持てるようになりました。

確かに中国に実際に行けていない分、期間中に中国語についても、中国についても学べることは少なかったのですが、ここで得たことはこれから長期的に効いてくるものだと思います。この気持ちを大切に、近い未来、たとえ現地に行けなくても上で述べたことを果たせるよう、行動していきたいです。(小林凜 広西大学 2020年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。