留学中は昼寝が習慣に。3時間の昼休憩

・クラス分け

広西大学ではクラス分けテスト等はなく、中国語を初めから学習するクラスと、HSK4~5級レベルからのクラスのどちらを希望するかの選択制でした。始め、HSK4~5級レベルからのクラスを選択したのですが、レベルが高く、2日目からは初めから学習するクラスに移動させてもらいました。初めから学ぶので既知の事は多いのですが、苦手な発音について丁寧に学習することができる点は良かったです。また、先生はまだ授業では扱っていない初級の言葉を使用することや、授業の進みがとても早いこともあり、予習・復習・自学習を着実に行なっていくことが求められます。

・オンライン授業の方法

授業は3つあり、それぞれの先生から教わっています。読み書きを習う阅读课,話すことに重きの置かれる听说课,総合的な分野を扱う综合课の3つです。

オンライン授業は中国のアプリ「钉钉(DingTalk)」を使用して行われています。钉钉では先生が授業を配信しているところに、チャットでコメントを送ることが出来ます。また、授業の出席カードや宿題の提出をすることも出来ます。チャットではテキストだけでなく、音声・画像や動画も送ることが出来るので、先生に何か聞かれた時に、学生は音声を送り先生に発音をチェックしてもらうことができたり、その場で聞き書きのテストをすることもあります。

・時間割り

授業は平日月曜日から金曜日まであります。授業数は曜日によって異なりますが、火曜日と金曜日は午後の授業が無く、他の曜日は夕方17時ごろまであります。時間は中国時間で8:00から17時ごろまでの間に設定されています。1つの授業は95分で、間に10分の休憩があります。中国の時間割で特徴的なのはお昼休みが約3時間と長いところです。この時間は昼食を取り、昼寝をしています。昼寝をすることで午後も授業に集中することが出来るので、この中国の昼寝をする習慣はとても良いな、と思います。

・最後に

その場で発音を聞いてもらえたりするオンラインならではの機能もありますが、やはりオンライン授業は実際に中国語の環境にいれないだけではく、他の生徒と交流する機会も無いので残念に思うことが多いです。しかし、日本の大学の授業もなく、中国語を自分のペースで着実に学習できるチャンスだと思うので、この時間を生かし、中国に渡航できる際にはそこでしか学べないことを沢山吸収できるように準備していきたいと思います。(小林凜 広西大学 2020年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。