オンライン留学はクラスの交流がうまくいかないと悲惨

華東師範大学のオンライン授業では、基本授業中はカメラをオンにして、発言したいときにはマイクをつける形式です。自分のクラスは授業が始まった最初には、日本人3人、韓国人1人、インドネシア人1人、ベラルーシ人2人、ロシア人1人、チェコ人1人、モロッコ人1人、エジプト人1人の合計11人でしたが、途中で中国に入国したり、何人か来なくなったりして学期末には8人になってしまいました。

留学生同士の交流については、1度だけ生徒で自主的にZOOMを使ったオンラインでの交流はしましたが、そういった会はその一度きりで、テストが終わったあとにまたお別れ会のようなものをやりたいという話にはなっているそうですが、現段階では未定です。

やはり、オンラインでしか会えなかったり、各国の時差や言語の違いがあったりと、オンラインでの留学となると現地の人どころかクラスメイトと交流するのでも一苦労あるという点が非常に残念です。そして、先生との交流に関しては授業以外ではウィーチャットを通しての事務的な交流しかできなかったことも残念でした。

このクラスの人たちはみんなおとなしくて、授業中もそこまで積極的に発言したりするような人たちではなく、一度だけ行ったオンラインでの交流会も6人しか参加せず、そんなに盛り上がらなくて、交流会の後に主催してくれたベラルーシ人の女の子に、今までの人生で1番気まずいパーティーだったとチャットで言われました。少し悲しかったです。自分は後期からオンライン授業に参加したので、前期から参加している人たちの中に新しく加入した形で、それならもっとすでに交流がある人たちで盛り上げてくれればよかったのにとも思いました。

お別れ会は日本人3人で企画するそうなので、前回の反省を活かして、そのベラルーシ人の女の子は途中から来なくなってしまったので、参加するかは分かりませんが、楽しい会にできるようにがんばりたいと思います。(髙桒龍 華東師範大学 2020年)

授業での発表で、同じクラスの日本人が作ったクラスメイトの分布図です

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。