語学力向上だけであればオンラインで十分可能

オンライン授業しか受けておらず、実際に大学にも訪れたことがないので、今回はオンライン授業の内容と特徴、そして新たに留学を希望する人たちに個人的な意見を書いていこうと思います。

華東師範大学では学期の初めにレベル分けテストを行いその成績によって大まかに3つのグループに分かれてあとは人数毎に各クラスに分かれ授業を行っています。授業内容は各クラスによって変わってきますが自分のクラスでは、下図のような授業内容となっています。

月曜日には教科書を読み、火曜日には新聞を読み、水曜日にはまた教科書を読み、木曜日にも教科書を読み、金曜日にはリスニングの問題を解きます。レベルとしてはでてくる単語から、HSK5級くらいなのではないかと思います。特徴的な授業としては、木曜日の口语课の授業では毎回授業の最初に誰か一人が自分の紹介したいものについてpptを作成し、画面共有をしながら紹介するという課題があることです。各発表の後に、先生が文法の間違いなどを指摘してくれます。

そして、リスニングの授業では、授業後に希望者は先生が用意してくれたHSKのリスニングの模擬問題を解くことができます。先週は自分ひとりしかいなかったので間違えた問題を先生が直接解説してくれました。先生たちは基本わからないことが理解できるまで教えてくださるので、そこがこの大学の特徴だと思います。

 

 

 

そして、新たに留学を希望している人に向けては、前回のレポートでも言及しましたが、語学を学ぶためだけに留学を考えているのであれば、もう一度考え直すことをお勧めします。以前は自分も留学さえすれば語学力も自ずと向上するものだと思っていましたが、オンライン授業を通して、今の時代なら、言語だけであれば国内にいても十分に学べるということに気づきました。

なので、留学を考えている人に伝えたいのは、その国に行ってなにがしたいのかという明確な目的をしっかりと持ってから留学を決めたほうがいいということです。留学には相当の費用がかかります。親がお金持ちの場合を除いて、とりあえず留学に行ってみたいと考えている人はまず国内で自分ができることをしっかりとやってから行くことをおすすめします。(髙桒龍 華東師範大学 2020年)

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Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。