オンライン中国留学での最大の障害とは

華東師範大学の期末テスト期間が終了しました。期末テストの結果が返却され次第、私の留学生活も終了です。昨年9月末に始まった華東師範大学のオンライン留学。春休みと夏休みを除くと、授業が受けられた期間は8ヶ月程度でした。現地留学が叶っていたら、夏休みも春休みも中国語に触れることが出来たはずだと考えると、やはりオンラインの限界を感じてしまいます。

7月・8月、授業はもう残されてはいませんが、この2ヶ月の間、どれだけ中国語に触れる機会を作るか、ここに私のオンライン留学の評価はかかっていると感じています。オンライン留学を無駄にしないため、これからの2ヶ月間も中国語学習を継続するつもりです。

さて、今回のレポートテーマは「オンラインでの留学生同士の交流方法について」です。私の属する、1−5クラスは明るく騒がしい生徒の多いクラスではありますが、留学生同士の交流は決して盛んとは言えません。それはなぜか。時差があるからです。私たちにとっての夕方は、彼らにとっての早朝です。逆に、彼らにとっての夕方は、私たちにとっての深夜となるので、授業外に彼らとグループチャット以外で交流することはまずありません。

しかしながら、チャットは日本人にとっては大きな武器です。発言をためらいがちな日本人にとって、自由なタイミングで、文法を見直した文章を送れるチャットは、メリットしかないと言っても過言ではないのです。私のクラスには、先生を含めたクラスグループとは別に、生徒のみが所属する生徒グループが存在します。この生徒グループには、「誰か〇〇課の教科書持っている人送って?」という勉強に関しての書き込みもあれば、「今日の授業一度も休憩なかったから疲れた〜」などと言った世間話の様な書き込みもあり、クラスメイトの交流の場となっています。授業中、グループワークで誰とペアを組んでも無言になることがない理由の一つには、チャットを通じた交流がある様にも感じているのです。(明石愛理 華東師範大学 2019年)

グループチャットの様子

 

数人のいたずらから始まった全員サングラス授業 ノリの良い先生と生徒たち

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。