留学生活最初の中間テストがようやく終了しました。始めてのオンラインテストは、戸惑いや不安も多かったものの、ひとまずは勉強漬けの毎日から解放されたことを嬉しく思います。何より嬉しいことは、阅读のテストの作文を優秀例として担任の先生に取り上げてもらえたことです。阅读课は私の得意な教科ではあったのですが、オンライン留学開始以降は自分の語学力の低さにすっかり自信を失っていた為、このように目に見えて学習の成果を実感できた事を本当に嬉しく思います。
さて、今月のレポートテーマは中国で流行っている事(もの、人等)です。COVID-19の影響により、オンラインでの留学が続いている為、私には体験談としてお話しできる内容がありません。そこで今回は、上海在住のクラス担任の先生が感じる「中国の流行」に関してお話しようと思います。
まず、中国で流行している事に関しては、「韓国」だそうです。具体的には、韓国料理、韓国ドラマ、韓国ファッションと、まるでここ最近日本で流行していた韓国ブームをなぞる様です。面白いことは、現在日本では、引き続く韓国ブームに併せて、チャイボーグと呼ばれる中国風のメイクや、中国コスメが流行し始めているという事です。中国で、韓国に続き流行するものは一体何なのか、日本と同様にチャイボーグが流行を見せるのか大変興味深いです。
そして、中国の流行語に関しては、「996」が挙げられました。この言葉は、私も中国の時事を勉強していた際に目にしたことがあります。意味としては「朝9時に出勤し、夜9時に退勤する、これが週6日」、つまりは中国の一部IT大企業などの厳しい労働環境を揶揄した言葉です。さらには「996.ICU」という言葉も存在します。これは、「996」を続けた先が、ICU(集中治療室)であるという事を表しており、中国の大企業勤務者がいかに過酷な現状にあるか理解することができます。正確には、この言葉は去年の流行語であり、今年の流行からは少し離れてしまっているかもしれませんが、それでも急速な発展を遂げた中国の課題を現した非常に意味深い言葉だと感じました。(明石愛理 華東師範大学 2019年)