一時帰国のつもりが、日本に帰国してからすでに3か月以上が経過してしまった。現在は、教材や動画の視聴場所がメールやウィーチャットを通じて送られてくるため、各自動画を見るなどして勉強し、たまにZOOMを使ったリアルタイムでの授業を受けている。近々中間テストがある科目もあり、どのような形式で行われるのかが気になる。また、やはり実際に中国に身を置いて中国語を学ぶのに比べて、モチベーションを維持するのが正直難しいなと感じる時もある。
中国の公園・広場事情
日本では、公園は子供のための場所というイメージがあるし、また近年は公園での禁止事項がたくさんありすぎて、子供たちが満足に遊べないという話もよく耳にする。一方中国人の公園や広場の使い方は、日本人からみるととても自由に感じるし、また日本と違って年配の方の姿がとても多く、みんな生き生きとしている。
中でも特に目立つ存在なのが「広場舞」だ。早朝や夕方になると、おばさんたちがどこからともなく集まってきて、音楽にあわせて踊り始める。中国国内を旅行していると、だいたいどの地方でも広場舞に遭遇する。社交ダンスや伝統舞踊のようなゆったりとした曲に合わせて踊っているグループもあれば、アップテンポな曲に合わせて激しく舞っているグループもある。時にはその爆音に耐えきれなくなった近隣住民とのトラブルにまで発展してしまうこともあるそうだ。
広場舞だけでなく、中国のお年寄りたちは朝早くから公園や広場で太極拳やトランプをしたり、歌を歌ったり、凧揚げをしたり、遊具を使って運動したり、おしゃべりをするなど、とてもアクティブで楽しそうだ。一方日本のお年寄りは中国に比べて引きこもりがち、また孤立しがちなように思える。もちろん中国人のお年寄りがここまでアクティブなのは、中国には日本のような介護保険制度がないため、自分の心身の健康に責任を持たざるをえない、という側面もあるためらしい。いずれにせよ、健康に対する意識や、年をとっても周囲との交流を欠かさず明るく楽しもうとする姿勢など、日本人が中国のお年寄りから学ぶべき点がたくさんあるような気がする。
担任の先生が送ってくれた、現在の学内の風景。北京で春を迎えられなかったのが残念です。(横山佳代 北京語言大学 2019年)