北京は昼と夜の寒暖差が激しい。先月までは半袖だったが、最近夜は2度ぐらいまで冷え込むためダウンコートが必要なぐらいだ。また乾燥と硬水のせいか、どれだけリップクリームを塗っても唇がカサカサになるのが最近の困りごとだ。
1.承徳一人旅
国慶節は「承徳」に一人旅をした。本当はもう少し遠出をしたかったのだが、居留許可申請中でパスポートの控えしか手元になく不安だったため、近場を選んだ。承徳には避暑山荘という世界遺産がある。避暑山荘は大きすぎて1日ではとても観光しきれなかった。また滦河老街という老街には昔ながらの街並みが残っていた。
そして大学で日本近代史を専攻した者のはしくれとして「万人坑」は外せない場所だと思い、訪ねた。詳しい場所が分からず、たまたま近くにいたおじいさんに拙い中国語で尋ねたところ、とても親切に1つ1つ案内してくださった。そして「日本の若い人が来てくれてうれしい、こんな所までよく1人で来たな!」と、とても歓迎してくださった。おじいさんとはもっと色々なことを話したかったのだが、中国語力がまだまだだったため、もどかしさを感じるばかりだった。今以上に勉強を頑張らなければ、と強く思った。
他にも「1人でご飯食べてないで一緒に話そうよ」と話しかけてくださった飲食店の店員のおばさんなど、みなさんとても気さくで、一人旅ではあったが寂しさを感じることなく過ごせた。
2.授業・生活など
私は現在中級の一番下のクラスで授業を受けている。非漢字圏のクラスメイトのスピーキング力とリスニング力が既にとても高く、私とは本当に雲泥の差だったので一時はどうなることかと思ったのだが、今のところなんとかついていけている。早速スピーキングのテストもあった。既習の文型を使ってグループで会話をするというものだったが、なんとかこなすことができた。また寮はお世辞にも綺麗とは言い難いが、不思議なもので2週間もすると慣れてしまった。
そして、少しずつ中国人の知り合いも増えてきた。海賊王(ONE PIECE)の映画も誘われて見に行ったが、全員私より詳しく(私は小学生以来見ていませんでした)逆に彼らにキャラクターを教えてもらった。予想以上に日本の文化やアニメに興味を持っている中国の若者が多いことに驚くとともに、その一方で日本の若者は中国の文化についてまだまだ知らないことが多すぎるな、と痛感した。(横山佳代 北京語言大学 2019年)