中国留学前と留学中で変わった勉強法の違い

中国の大学では新学期は9月から始まり、1月上旬に冬休みに入ります。今年の春節が1月25日であったため、2月下旬から新学期が始まる予定でしたが、コロナウイルスの世界的な拡大によって華東師範大学では、語学生の開講時期は現在も再開未定になっています。一日でも早くコロナウイルスが終息に向かい、平穏な日常が送れる日々を願いながら、上海での学生生活に向けて日々中国語の学習に向き合っていきたいと思います。

現在、春学期の開講が未定のため日本で中国語の勉強を続けています。私は、留学前と留学後での勉強方法が大きく変わりました。上海に留学する前は、主に参考書を使用し、机に向かう勉強法を行っていました。文法や単語を中心に、同じ参考書を繰り返し使い、学習を進めていました。

数多くの参考書がある中で私が参考書を選ぶ基準は、端的に分かりやすい解説があり、例文が日常で使うものかどうかという点です。分かりやすいという基準は人それぞれ異なると思うので、第一印象で決めています。数多くの参考書を使うのではなく一冊を暗記する気持ちで使っていました。

留学後、クラスメイトや中国人の友人の言語の学習方法を聞いたところ、テレビ番組の視聴や音楽を聴くようにしていると知りました。それから毎日中国のドラマやバラエティ番組の視聴や、通学中は音楽を聴くことを主な勉強方法に切り替えました。授業では教科書を使うので予習や復習の際は教科書を使っていました。言語習得には娯楽も勉強になり、現地での生活はアウトプットの機会が多いので留学前よりも、楽しみながら学習を進められました。学習方法は一人ひとり異なると思うので、楽しく続けられるものを見つけられることが鍵だと感じます。

添付写真は中国で買ったHSK5級の単語帳です。例文が分かりやすいのでお勧めです。(宮川穂乃佳 華東師範大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。