知らない人とのwecahtの交換も抵抗がないのが中国流

生まれ育った国以外で生活すると毎日が新鮮で、今までの常識や習慣と全く異なる場面に多く出会います。中国で当たり前のことでも、日本人の私にとっては慣れない部分も多くありました。その中でも変わった体験・面白かった出来事を共有できればと思います。

・ホテルに泊まり空港送迎のシャトルバスに乗った時、運転手とお客さんがwechatを交換していた。もちろん彼らは初対面ですが、中国では出会ってすぐに連絡先を交換することにあまり抵抗を感じていない印象。
・キャンパス内に先生やその家族が住んでいる。私が住むキャンパス内の寮でも大学の事務室の先生が住んでいる。
・中国の地下鉄では改札を通る前に必ず荷物検査があるため、小さなカバンを除いて基本は全て荷物検査の対象になる。地下鉄だけでなく空港の入り口でも必ず荷物検査がある。

これらは日本では体験したことが無く、変わった体験だったなと感じていることです。特に生徒と先生がwechatで連絡先を交換することはとても多く、日本との違いでもありました。

これらの変わった体験のほかに面白かった出来事といえば、留学当初、足を痛めて現地の病院に行った時のことです。支払いのため並んでいると、受付の方とある患者が大きな声で話していて、まるで口論になっている印象でした。当時私の中国語力では全く聞き取ることが出来ず、付き添いで来てくれた中国人の友人が「けんかしているように見えるでしょ?でもこれは全くけんかしていなくてむしろ愉快な話をしている。」と教えてくれました。

中国で生活するとこのような場面を多く見かけると思います。中国語学習者としては、何気ないところに異文化を感じ、戸惑いよりもそこに面白さや興味深さを感じられることの楽しさを実感しています。留学生活を充実したものにするためには、違いを楽しめるかどうかが大切になってくるのではないでしょうか。

現在中国の大学は冬休み期間なので、私は日本に一時帰国しています。上海で食べたこの大きな小籠包や特に大好きな油泼面が食べたくなったり、上海生活が恋しくなっています。(宮川穂乃佳 華東師範大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。