北京でアートが感じられる場所:798芸術地区

私の通う清華大学は中国の首都、北京に位置している。

北京といえば、万里の長城に天安門広場、オリンピック公園に頤和園など、有名な観光スポットが盛りだくさんである。中国国内は交通費も安いので移動も苦にならず、電車・バス・タクシー・自転車をフル活用して、最初の数か月は観光客気分を存分に楽しむことができた。

天安門は初めて行ったときは祝日前だったため規制されており入れなかったが、後日もう一度行って無事見学することができた。このような情報はなかなか事前に手に入れ辛いので、気軽に再チャレンジできる距離でよかったと感じたことを覚えている。

学校の近くには五道口という駅があり、周囲に大学が多いこともあって、レストラン、カフェ、飲み屋などがひしめく学生街のような雰囲気である。北京大学のほうに足を伸ばすと、中関村というたくさんのショッピングモールが集まっているエリアがあり、その地下に中国各地方のレストランや、タンフールーや鶏の足など、気軽につまめる軽食を売る店があり、色々な食べ物にチャレンジすることができる。

また、ショッピングモール内にあるVRゲーム店で、クラスメイトたちと一緒に初めてのVR体験をしたのは良い思い出だ。学校から一番近い映画館もここにあったため、値段の安さもあり、中国語の勉強を兼ねてよく映画を見に行っていた。

このように、学校のまわりだけでもあちこち遊びに行ける場所があるが、私のお気に入りスポットは798芸術地区というところだ。昔工場地帯だったところに若い芸術家の卵たちが集まり、自らのアートでリノベーションをしたことから始まり、今はポップなウォールアートやおしゃれなカフェ、またはセレクトショップが立ち並ぶいわゆる「インスタ映え」プレイスとなっている。コンセプトごとにいくつかのエリアに分かれており、かなり広いので半日ほどぶらぶらと歩き回って楽しむことができる。中国では使用していた携帯が手元にないため、写真でご紹介できないのがとても残念だが、北京に来る機会があればぜひ遊びに行ってみていただきたい。(松尾美欧 清華大学 2019年)

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Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。