予習と課題の時間は意外と多い?

北京に来てからはや二ヶ月が過ぎ、周りの環境にもある程度慣れ始めてきた。今月のレポートでは、大学での日常生活、休日の過ごし方などについて記していこうと思う。

まず、私は中国政府奨学金受給者として北京大学へ留学に来ており、北京大学の対外漢語学院に所属している。中国語学習者のクラスに入り、毎日中国語の授業を受講している。一部、英語など他言語の授業の履修や本科の授業の聴講も可能ではあるようだが、今学期は様子見の意味を込め、できるだけ負担を軽減できるような時間割にした。

軸となる中国語の授業は「口语」と「精读」の2種類存在し、それぞれ週に6時限ずつある。(中国の大学の1時限は1時間で、基本的には1日10時限制となっている。)選択科目は少なくとも4単位分(週に4時限分)は履修する必要があり、「写作」(作文力を伸ばす)「听力」(リスニング力を伸ばす)「阅读」(読解力を伸ばす)「语法」(文法について学ぶ)(「读古诗」(伝統的な詩について学ぶ)、「中国文化」(中国文化について広く学ぶ)の2つは二単位分で両方履修することはできない)の計6講座が設定されている。自分は「语法」と「读古诗」の2講座を履修しているが、「语法」の授業のレベルは正直そこまで高くない。というのも、選択授業では基本的に様々なレベルの学習者がいるため先生方もそこに配慮しあえて優しく教えてくれるからである。しかし、自分からしてもよくわからない表現や、あまり使いこなせない表現を知ることができるので非常に有意義である。また、「读古诗」という授業も非常に興味深く、唐诗宋词に代表されるような中国の有名な詩歌を学ぶことができる。

日々の課題や予習にかける時間はお世辞にも少ないとは言えないが、全てが中国語学習に繋がると考えればそこまで苦ではない。週末は人それぞれではあるが、友人と観光地へ行ったり買い物に出かけたりと自由な時間はかなりある。北京へ来て二ヶ月、残されたあと八ヶ月をどう過ごすかをもう一度しっかりと考え直し、決して惰性で時間を消費する事の無いよう留意して留学生活を楽しみたい。(北京大学 中津大介 2019年)

天津の駅前の風景

天津の夜景

内モンゴルの風景

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。