日本に帰国してもアプリを使えば中国語を話せる

ちょうど1か月前、2月の月次レポートを書いているときには、コロナウイルスが全世界にこんなにも物凄い勢いで広がろうとは思いもしませんでした。一時帰国のはずが、どうも一時でなくなりそうな雲行きの今。ちょうど28日から、居住許可やビザを持った外国人の中国入国が停止されました。これまでも浙江大学からは、勝手に中国に戻って来てはいけません、と言われており、その中でのほぼ鎖国状態開始…。私たちは、春節後に一時帰国を選択した時点で、中国での留学再開はできなかったようです…。先日、今期の授業は全てオンラインで行うと通知が来ました。一時帰国した1月末当時は、中国に戻れなくなるとは思っていなかったので、友達に挨拶もせず、大量の荷物も寮に置いたままです。留学の思い出ごと中国に置いてきたようで、そしてルームメイトとの寮生活がもう戻ってこないと思うととても寂しいです。けれどやれることをするしかないので、今は、就活をしています。

そのため今月のレポートタイトルを見て、少しぎくりとしました。留学期間中、最も中国語の勉強をしていないときに勉強について書くなんて…と。正直に言うと、3月は就活を言い訳に、中国語学習があまりはかどりませんでした。これからへの自戒も込めて、勉強法を振り返りたいと思います。

留学開始直後は、壊滅的なくらい会話ができなかったので、とにかく話すことを意識しました。具体的には、中国人の友達を見つけてほぼ毎日会話に付き合ってもらう、学内・学外の中国語会話コーナー参加、授業後先生に質問する、中国人の友達作りを目的に英語コーナーに参加する、等をしました。最初は本当に喋れず、きっと多くの人に迷惑をかけていたと思うのですが、そのおかげで日常会話の基礎はできたのかと思います。単語の覚え方なのですが、私の場合は市販の単語帳よりも、人との会話の中で知ったものを小さめのメモ帳にまとめていったほうが覚えやすかったです。習った単語や文法を自分で使ってみると定着していく気がします。

日本に帰国してからはHello Talkで知り合った友人と週に一回電話をしています。相互学習なので、お互いに教え合えてとてもよいです。Hello Talkには、勉強目的でない人もいて、真面目な学習者を探すのはなかなか難しいのですが、私の場合は、自分のプロフィールを充実させて勉強目的であることをアピールしました。すると、数人の日本語学習中の中国人からメッセージが来たので、その中から一番学習パートナーとして良さそうな方を選んで(相手のプロフィールや過去の投稿、メッセージの内容から判断)、連絡を取ってみたという感じです。もちろん、留学中に知り合った友達と電話やチャットすることも多いのですが、勉強目的のアプリで知り合ったからこそ、毎週決めたペースで電話し続けられている気がします。使い方を考えれば、おすすめなアプリだと思います。

3月30日からは、オンラインでの授業が始まります。3月中は先生が週に二回、宿題を出し、私たちは自習して疑問点があれば適宜質問、という形だったのですが、これからは出席もとる本格的なオンライン授業です。クラスの振り分けも、生徒の滞在国との時差を考慮したもので、私のクラスは全て日本時間19時からスタートです。事前にお願いしていたわけではないのですが、これなら就活とも両立できそうでよかったです。通常の授業と同じく、「精读、口语·、写作、阅读」全てあり、特に口语はどんな風にやるのか気になります。オンライン授業開始を前に、専用アプリ(钉钉)をインストロールし、アプリを通じて予習資料も送られてきます。このアプリがかなり使いやすくて驚きました。オンライン授業開始の連絡が、開始日の6日前くらいに来たのは、まぁ中国らしいと思いますが(笑)、それにあたっての環境準備はしっかりしているので、安心です。

来月はオンライン授業がどんな様子かレポートしたいと思います。がんばります!(浙江大学 外舘祐希 2019年)

同じく協会から浙江大に留学している有沙ちゃんと麻辣烫を食べに。中国であれば20-30元で食べられるところが、ここでは79元もしました笑

感染対策として、野菜も小袋に入れてありました。中国現地の麻辣烫が食べたいです…

 

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。