留学中に体験した面白い経験は北京で友人と一緒に相声を見に行ったことです。相声と言えば中国の伝統的な話芸の一つで単口相声、対口相声などありますが、私は外国人の相声を見に行きました。私の留学中の北京語言大学には日本語学科に西田聡先生という日本人の先生がいます。そして西田先生は大学教師であると同時に相声の役者でもあるのです。私は中国留学の前に北京語言大学を調べている時、西田先生の名前だけは目にしたことがありましたが、中国にこんなすごい先生がいるんだという風にしか思っていませんでした。
しかし、留学中、たまたま私の友人の日本人留学生が西田先生と知り合いでなんとちょうどその頃“北京798美術区”というところで相声の舞台があり、なんとその舞台に先生に招待していただきました。
当日、会場の印象はそこまで広くないし、椅子も40脚くらいでそんなに規模が大きいものではないという感じでしたが開始前には椅子も満杯になり後ろの方では立ち見の人であふれかえっていました。役者さんは中国人、日本人、韓国人、ロシア人、コンゴ人など様々で皆さんネイティブのように中国語が堪能でした。相声が行われている最中は盛り上がるところで観客が掛け声を出したり大盛り上がりですごく楽しい時間を過ごすことができました。正直9月の北京に来たばかりの頃に見に行ったのでリスニング力があまりなく見ていてもあまり何を言っているのか理解できませんでしたがまた相声をみに行きたいです。
また北京語言大学の本科では相声の授業もあり、今ちょうど相声を勉強している日本人学生も舞台に参加していました。私はそれを見て北京にはこんなに中国語が堪能でさらに伝統芸にまで秀でている日本人や外国人がいるというのを実際に見て聞いて感じ、非常に価値のある体験ができたというのと、自分も彼らを見習ってさらに中国語、中国という国を知るために学習に励もうと思いました。中国の伝統芸を通して楽しく勉強できるのですごくいいです。来学期はぜひ中国人の相声も見に行きたいです。(田中桃子 北京語言大学 2019年)