中国語の授業の活用法と自習のポイント

語学に限らず、勉強する上で最も重要なことは「継続」であると思う。今回は私が留学中の実際の勉強方法について書こうと思う。授業がある時の勉強法、そして自主的に語学力を維持するための勉強法、この2つについて述べる。

まず、授業があるときの勉強法についてだが、授業で使っているテキストの予習、復習を重点的に取り組んでいた。次の日の授業範囲をざっと目を通し、わからない単語の意味を調べる。そして疑問点があれば必ずメモをする。長文がある場合は、一文ずつ和訳し、和訳できなかった箇所は授業中に確認していた。CDを聞きながら声に出して文章を読み、正確な発音で文章を読むことを心がけた。そして授業中に疑問点を先生に聞き、理解した。わからない箇所をわかるようにすることが授業において一番重要だと思う。また、授業中の要点は必ずメモするようにしていた。復習では、要点を頭に叩き込み、予習でわからなかった箇所の再確認をした。当然だが、宿題や課題は必ず取り組むようにしていた。なぜなら、授業中に焦って宿題をすれば余裕がなくなり、授業に集中できないからだ。

次に、授業がない時の勉強法についてだが、語学は習得するものであり、一旦使わなくなると自然に忘れてしまう。私は小学校4年生まで上海に滞在しており、当時はネイティブレベルまでしゃべれていた。だが、日本に帰ってからの8年間、中国語を使う機会は必然的に減り、最終的には話せなくなってしまった。だから、語学力を維持するための勉強は甘く見てはいけない。

日本にいると中国語をしゃべる機会が激減する。なので、私は話すために近所の中華料理屋に行き、そこの中国人の店主と交流したり、大学の留学生と話したりしている。また、中国人とおしゃべりできるアプリを使う等、試行錯誤を繰り返している。自分でHSKや中国語検定を取得する目標を設定し、それに向けて勉強をしている。具体的には、HSK5、6級の単語帳を使い、語彙力を高める。文法は「Whyに答えるはじめての文法書(同学社)」と中国語検定2級の対策用のテキストを使い、今まで学習した文法のまとめと実践に取り組んでいる。単語を勉強する際は、必ず発音を声に出して読み、模範と自分の発音を照らし合わせながら勉強している。

日本でも中国でも、どんな形であれ中国語に毎日触れる、若しくは使うことが大事だと思う。留学で身につけた語学力を無駄にする事ほどもったいないことは無い。地道な作業ではあるが、やれば必ず力はつくので、あきらめずこれからも中国語を勉強し続けたい。(島村雅子 華東師範大学 2019年)

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ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。