留学し半年が経ち、授業が終わり大学も冬休みに入った。冬休みということで2カ月中国にいるだけではもったいないので、外国語大学の冬期講習を受講した。3週間という短い間だったが、レベルの高い授業を受けられた。華東師範大学では中国語の基礎をじっくり学んだが、冬期講習ではテキストの要約、文章を読み短時間で内容をまとめる作業を何度も繰り返した。半期で学んだ中国語を生かし、アウトプットの練習を積み重ねた。初めはうまくまとめられなかったが、3週間練習し、当初より簡潔に文章をまとめられるようになった。私自身、この冬期講習はとても意味のあるものになったと思う。
そして現在猛威を振るっているコロナウイルス。中国で生活する中でウイルスの影響を感じる。累計感染者数は9692人にも上り、春節休暇が2/2まで延長された。
コンビニのマスクは全て売り切れ、スーパーでは野菜までも売り切れの状態となっている。大学の規制も厳しくなり、大学の門を通過する際には学生証を提示し検温もされるようになった。そして来学期の具体的な日時は出ていないものの、開始日を遅らせるという通知が来た。一時帰国中の学生たちは感染拡大を防ぐため、2/23まで大学に戻らないよう、新たに通知された。大学の外に出れば、春節ということもあり、人通りが全くない。そしてタクシーの運転手からお店のスタッフまで、ほとんどの人がマスクをしている。またSNSを見れば数多の情報が飛び交い、真偽かわからないような情報に人々が振り回されているようにも見える。知り合いに感染者はいないものの、ウイルスの影響で緊急帰国する人も少なくない。一日でも早く感染が収束して欲しいと願う。(島村雅子 華東師範大学 2019年)