中国のラジオ活用勉強法

日本にいるときから、ながら聴きできるので、よくラジオを聴いていました。例えば、歯磨きや掃除の最中、はたまたランニング中にいつも聴いていました。というわけで、中国に来てからも、すきま時間に中国のラジオを聴いています。日本にいるときは、もちろん娯楽目的で聴いていましたが、中国では、主に中国語の勉強のため毎日聴いています。

ラジオは中国で手に入れました
ブランド名が中国っぽい

 

 

 

 

 

ラジオの中国語で一番苦労するのは、CMの部分です。短い時間内に最大限の情報が詰め込んであるので、話すスピードが怒涛のように速く、最初のころは、何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。(今でもあまり分かっていませんが...)

また、CMに出てくる、商品名や地名などの固有名詞が、聴き取りをさらに難しくしています。こうした固有名詞は辞書で調べても出てこないので、WeChatの検索画面で調べています。WeChatだと、ピンインが多少分からなくても、予測変換してくれるので大変便利です。そして、一番やっかいなのが、中国語の中に混じっている英語です。例えば、「OUT」や「VR」といった英語がCM中でも使われているのですが、発音があまりに中国語風すぎて、しばらくそれが英語だと気づけませんでした。もちろん、頭の中で「奥徳」「利児」(それぞれ、中国語で「アオトォ」「リーアル」と発音)みたいに漢字を思い浮かべるのですが、辞書で調べてもWeChatで調べても、もちろんそんな単語は出てくるわけもなく、英語だったのか!とひらめくまで、長い間もやもやしていました。CMは一回だけでなく、何度も流れてくるので、分からないと本当にくやしくなります。でも、分かったときは、謎が解けたみたいで気持ちいいです。

江蘇省のラジオ局です
JSBC=JiangSuBroadCasting

 

 

 

 

 

 

 

日本では、A放送77.7MHz、Bラジオ88.8MHz、Cエフエム99.9MHzみたいに放送局ごとに周波数が分かれていますが、中国では、民間のラジオ放送局がなく、まず国営ラジオ、省営ラジオがあって、その下で〇〇省音楽ラジオ77.7MHz、××市新聞ラジオ88.8MHz、中国経済ラジオ99.9MHzのようにジャンルごとに周波数が分かれています。

個人的には、江蘇省の交通ラジオが一番おもしろくて、よく聴いています。(交通ラジオという名前から、最初、交通情報だけ流しているのかな、と思っていたのですが、実際はドライバー向けのラジオでバラエティーや情報番組が主です。)「喜馬拉雅FM」などのアプリを使えば、中国のラジオ番組はネット上でも聴くことができるので、みなさんも興味がありましたら、ぜひ聴いてみたらいかがでしょうか。(佐野聡 南京大学 2019年)

江蘇省専用のラジオアプリです
名前は「藍鯨」と「南京」の発音が似ているからで、ダジャレです

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。