留学半年で感じられた2つの成長点

前期を終えての振り返り

9月からの前期が終了しました。約4か月という期間中に自分の成長を感じられた部分と、後期に向けて改善したい部分を何点かまとめてみたいと思います。

まず一つ目は、現地の人が自分に尋ねている問題をすぐに理解し、自分の要求を答えることができるようになった点です。恥ずかしながら留学当初はよく分からないことも多く、また怖さも感じ、聞かれたことにただただ頷いていた記憶があります。例えば買い物をする時に店員さんに何か尋ねられる状況等です。それが今では、しっかりと意思疎通ができるようになり、怖いと感じることもなくなりました。タクシーの運転手との会話だったり、道を聞かれた時だったり、様々な状況に対応することができるようになったと思います。もし聞き逃したとしても、分かるまで聞き直して、理解したうえで返答できるようになったところにも、成長を感じています。授業の中で、自分の意見を発表する機会が毎日のようにありました。その準備に追われていた日々がおそらくこの成長に繋がったのだと思います。

次に二つ目は、何か問題が起きても慌てることがなくなり、ポジティブに考えられるようになってきた点です。留学中には予想していなかった様々な問題が起こります。前期中には、奨学金が決められた日に振り込まれないという問題が起こりました。先に残高がゼロになるのか、それとも先に振り込まれるのかといった、どうなるかわからない中で生活しなければならないことは今までの人生では体験することがありませんでした。結局残高がゼロになる前に奨学金の振り込みがありましたが、この機会を利用してお金の管理を厳密に行うようになり、今まで何気なく購入していたものや、食べていたものを見直し、生活習慣の改善を図りました。最初こそ不安はあったものの、日本ではなかなか出来ない経験だと思うと、いつしかその状況を楽しめるようになりました。その他にもたくさんの小さな問題が起こりましたが、どう転んだとしても自分にとってプラスの経験になるというように思考できるようになったことで、前向きな行動がとれるようになりつつあります。

このようにいくつか自分自身でも成長を感じられることがありましたが、それ以上に課題はまだまだあります。例えば先に挙げたコミュニケーションの面ですが、込み入った話をするときには、次の単語が出てこなくなる時があります。単純にインプットが少ないのが問題だと思っているので、この休みの期間にしっかりと準備したいです。

他にも、便利な出前で食事を済ませることに慣れてしまい、外に出て中国語を使う機会を自ら逃していることや、日本語が話せる中国人と交流する時に、ついつい日本語に頼ってしまうことなどです。小さな事かもしれませんが、自分なりのルールを定めて、コントロールしていけば自分の中国語のレベルアップにつながると思うので、工夫してやっていきたいと思います。

次の学期中には、HSKの試験を受ける予定です。ここでの点数が、今までやってきたことの一つの指標になると思うので、良い成績が収められるよう日頃から準備していきたいです。(佐藤大介 東華大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。