7月31日ついに1年間の中国留学が終了した。この1年間はコロナウイルスの流行などで、私が留学前にイメージしていたような1年間だったかと問われると、予想外の事ばかりだったし、中国語の上達も想像いていたよりは伸びなかったというのが正直なところだ。
前期は、仲の良いクラスメイトと友好的な関係を築きながら、中国社会や街に馴染んでいけるよう努力した。反省点は、中国人と関わる機会が少なかったことだ。後期の留学では、中国人との交流を増やしていくことを目標としていた。しかし、コロナウイルスが流行し始めたため、校内での隔離生活をしなければなく、校内の留学生の友人は皆帰国してしまっていた。なんとか4月からオンラインでの授業が始まったが、校内での隔離生活は最後まで続いていたので、授業以外で中国人と交流する機会がなかったり、口語授業もオンラインで実施するのは難しいと先生が言うほど難しかった。スピーキングの上達は私がイメージしていたところまで持っていくことができなかった。しかし、オンライン授業のスケジュールや内容はアレンジされていて、午後も授業があり、HSK対策もあったり、文法の時間が多かったりしたので、文法などの知識を多く知ることができたと思っている。つい最近引越しをして、言語交流会に参加した。中国語で沢山の中国人と久しぶりに交流することができて、中国語で外国人や中国人と交流できる楽しさを再確認できたと同時に、これからも勉強を頑張ろうという気持ちになった。
私は4月頃から中国での就職活動を本格的に始めたので、外で遊んだりできなかったけど、忙しい毎日を過ごしていた。なんとか中国企業から内定を頂くことができた。部署には日本語を話せる人がいないため、私にとってはとても恵まれた環境下で働くことができる。今までは、外国人と関わる機会が多かったり、中国人との交流やスピーキングを学ぶ機会が圧倒的に少なかったため、今後は働きながら、中国人の仕事に対する考え方やリアルな中国語を身につけるように努力していきたい。また私の場合、コロナウイルスの影響で、帰国せずに中国でそのまま就労ビザを取得して働くことになる。居留許可が留学中に切れてしまう問題や中国にいながら就労ビザに必要な書類の準備など、イレギュラーな問題が多く、手続きに関する問題を解決したりすることがとても大変だった。しかし、中国在住の日本人、周りの中国人や外国人の知り合い、多くの方にサポートして頂き、なんとか解決することができた。この半年は、スピーキングの伸びは少し停滞してしまったが、周りの優しさや人と人の繋がりの大切さを身をもって学んだり、中国で何か問題が起きた時の処理能力や根性、忍耐力を身につけることができた。本当に大変だっったが、これから中国で生活していく私にとっては、就職前にこのような経験ができて良かったと今では思える。
中国留学は終わってしまったが、私の中国生活はこれからも続いていく。今後は上海で働きながらも、日中友好のために何ができるのか模索していきたい。(天堀寛子 華東師範大学2019年)