多くの中国人と関わっていくことが日中友好

日中友好は身近な人を大切にするところから始まる

留学中、何をしたら日中の友好につながるのか考えましたが、自分に何ができるのか分かりませんでした。そこで、まずは多くの中国人と関わっていくことから始めようと決めました。日本人が少ない地域だからこそ、私が中国人と関わることで少しでも日本に興味を持ってくれたらと考えたからです。
初めの頃は、中国人とどう知り合うのか分からず動けませんでした。そんな時に、現地で知り合った日本の方の紹介で、日本の大学生たちが主催していた「ふれあいの場 日中友好イベント」に参加しました。そこでは、中国人向けに茶道、折り紙、射的など、さまざまな日本文化が体験できるコーナーがありました。私自身もそのコーナーに参加させてもらったり、また、教える立場になったりして、中国の学生と交流することが出来ました。また、楽しんで日本の文化を体験している様子を見て嬉しく思いました。これ以来、中国人ともっと関わりたいと思い、積極的に動けるようになりました。

日中友好イベントの様子。凄く賑わっていました。

 

いなり寿司を作って食べました。法被を着たスタッフが手伝ってくれました.。

また、毎週火曜日は雲南大学の日本語学科の学生たちが開く「日本語コーナー」に参加させていただいていました。これを知ったきっかけは、日本人交流会で雲南大学日本語学科の先生と知り合い、生徒と同年代の日本人は昆明にあまりいないのでぜひ来て欲しいと誘っていただいたからです。そこでは日本語と中国語を使ったゲームをしながら楽しく言語の練習をしました。彼らの日本語能力はとても高かったので、良い刺激になりました。それに同年代の友人ができて、皆で出かけたり、今何が流行っているのかなどの情報交換もできました。

「日本語コーナー」で知り合った友人と石鹸を手作り。

綺麗にできました。雲南省は花が有名なので私は家族へのお土産にしました。

私は中国人と関わって、より中国のことが好きになり、より知りたいと思うようになりました。相手も日本や日本人に対し、私と同じ気持ちを抱いてくれていたら嬉しいなと思いながら関わっています。仲良くなった友達とは、日本に帰ってきた今でもよく連絡を取り合って仲良くしています。これは全て機会を与えてくれた方々のおかげだと思っています。実は、3月に日中交流会の中で一時間いただき、発表する予定がありました。その発表の中で、日本のことをもっと知ってもらおうと考えていたのでとても残念です。これからは私が日本では何ができるのか考え、行動していくことが大切だと考えています。(後藤真由子 雲南大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。