蘇州市は南京市と同じ江蘇省に位置している歴史ある都市です。
今回は蘇州の魅力についてご紹介します。
蘇州の歴史
蘇州は、中国で紀元前600年くらいの春秋時代に呉の国として栄えた古都です。
白壁と黒瓦のコントラストの効いた建物が並ぶ情景は、「東洋のヴェネツィア」と言われており、水郷風景を楽しむことができます。遊覧船に乗ることもできるようです。
旧市街地には新しいビルなどは少なく、昔からの建物が残っています。街全体から、蘇州の歴史が感じられます。
なかでもオススメしたい場所は蘇州博物館です。ちょっと変わった博物館の外観は、有名な中国系アメリカ人建築家が設計したもので、他の博物館とは異なった構造でより博物館を楽しめるようになっています。博物館の周りには世界遺産の庭園があり、歴史と蘇州の自然を同時に感じられる場所となっています。
美食の街蘇州
中国8大料理の1つでもある苏菜(蘇州料理)。今でもはっきり味が忘れられないほど蘇州には美味しい料理があります。
蘇州面
スープは白湯で鶏ベースの塩味やうすい醤油味。豚骨などとは違って、あっさりやさしいスープです。なんと言っても目玉は大きな焼豚です。日本のラーメンや中国で有名な蘭州ラーメンとは、味が異なるためオススメです。
松鼠桂魚(ソンシュー・グイユー)
この唐揚げ甘酢あんかけは蘇州料理としても有名です。出来上がった魚が反り返る様がリスのような形に見えることから「松鼠桂魚」と呼ばれていそうです。蘇州だけでなく、どの地方でもこの料理を見かけることがあります。大人数で食べるときにはいいかもしれません。
まだまだ紹介したい料理はありますが、蘇州へ旅行に行った際は、蘇州料理を食べるというのは旅の醍醐味と言えるでしょう。(飯塚真央 南京大学 2019年)