7月末に派遣先の大学が決定し、無事第一希望の北京語言大学に内定をいただけていた。私は大学の第二外国語でも中国語を専攻しておらず、中国語学習に関しては完全に独学のみのため、今回外国人への中国語教育に特化した大学で1年間学べることに非常に喜びを感じている。しかし受講中の日本語教師養成課での実習準備やテストに追われ、未だにこれから中国で生活することへの実感が湧いていない。出国は明日なのだが・・・。
留学に向けて取り組んだこと
まず中国語力向上のために、参考書に加え音源付きの簡単な中国語エッセイを読んだ。また「陳翔6点半」「人生串串」などといった中国の動画を見て、中国語に耳を慣らすよう心掛けた。ただし今までインプットのみの学習しかできていないため、留学中はアウトプットにも重点を置きとにかく中国語を喋りまくろうと思う。そして帰国後はHSK6級を取得できるレベルになっていることを目標としたい。
またとある新聞記事で、池袋の公園で毎週日曜日に「星期日漢語角」(日曜中国語コーナー)という中国語サロンが開催されていることを知り、参加した。そこでは日本在住の中国人や日本旅行中の中国人、また数十年前に同じ北京語言大学に留学した経験のある日本人、中国の大学で日本語教師として教鞭をとっておられる日本人など、日中両国の互いの国に興味を持つ様々な方と出会うことができた。そしてこのような中国人と日本人が誰でも気軽に集まってゆるく交流できる場があるのはとても素敵なことだと思った。帰国した際には是非また参加したい。
留学に向けての思い
日本と中国は決して動かせない隣国であり、互いに学び合い発展してきた。その一方で、特に近代は日本が中国に侵攻するという不幸な歴史もあった。そういった歴史は中国に留学する日本人として学んでおかなければいけないと感じ、自分なりに本を読むなどして勉強してきた。そして今回の留学を、語学習得だけでなく日本と中国について、その負の歴史も含めてより深く知るための1年にしたいと考えている。
また留学中は勉強はもちろんだが、中国国内旅行をたくさんしたいと考えている。中国は変化のスピードがとても速いので、特に地方を重点的に訪れ今ある街並みを目に焼き付けておきたい。
私は大学卒業後3年ほど会社勤めを経験したこともあり、純粋に勉学だけに励める環境に再び身を置けること(しかも中国で!)ということが本当に楽しみで仕方がない。今回の留学を絶対に実りあるものにしたい。(横山佳代 北京語言大学 2019年)