曲阜での留学生活・休日の過ごし方

曲阜にやってきてから2ヶ月が経過し、この街に対する解像度もだいぶ高まってきた。

青島や済南などの大都市に比べて娯楽の少ない小さな街であるが、中国独自のローカルな
雰囲気を味わうにはもってこいの街であると思う。このレポートではこの街でどのような
休日を過ごせるかについて紹介しようと思う。

まずは曲阜の旧市街「曲阜明做城」である。曲阜の旧市街エリアは周囲を城壁で囲まれ、外濠も存在しているため、散歩にも丁度良い。

城壁の内側に入ると、孔府・孔庙・孔林のいわゆる「三孔景区」の入り口が存在し、ここに続く城壁沿いの道にはお土産屋などの商店が立ち並ぶ。流石は有名な孔子の故郷というだけあって、観光産業は盛んな様だ。

次に、孔子に関連することや古代の曲阜を学ぶことができる「孔子博物館」を紹介する。ここは大学や旧市街からは少し離れた場所にあるが、タクシーを呼んで20分ほどで辿り着くことができる。

館内に入るとまず、書籍をならべて描かれた巨大な孔子の模様が目につく。非常に神秘的な雰囲気を感じることができ、写真撮影スポットとしても人気がある様だ。展示品は主に曲阜市内にある魯国故城から出土されたものが多く、周代から春秋戦国時代にかけて、この地が文化的に栄えていたことを感じることができた。

最後に、曲阜での食事事情を紹介しようと思う。大学の北門および東門付近は飲食街の様相を呈しており、中華料理だけでなく、韓国料理や日本料理など、様々な地域の料理をコンパクトに味わうことができる。

友人との食事を行う際、真っ先に思い浮かぶものが火鍋である。大学付近にはもちろん火鍋を扱うお店も充実しており、物価も安いので火鍋をお得に楽しむことができる。

最近は韓国、ベトナム、ポーランド、ロシア、キルギス、キプロス、エジプトの友人ができ、一緒にいる友人がますます多国籍化してきている。特にベトナムは私も渡航経験があり、さらに曲阜にはベトナムからの留学生が多いので、その人たちと一緒に火鍋を楽しみつつ、文化をシェアしあうことで、他地域への関心もより深めることができている。(曲阜師範大学,杉山雄紀,2024年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。