北京第二外国語学院の先生が感じる大学の特徴

留学期間も残りあと1ヶ月ほどになってしまった。授業を受け始めたころは中国に行けずに落ち込み、先生の言っていることがわからずに絶望していたという苦い記憶があるが、今となっては笑い話だ。僕が留学先に選んだ北京第二外国語学院(二外)は僕の中国語、中国に対する知識の土台を作ってくれた学校だ。あと少しで授業が終わってしまうと思うと悲しい。

僕が留学先大学を選んだ当時は、中国への興味が強く、中国に行って中国の様々なことを見てみたい、中国人と交流してみたいという思いには溢れていたが、中国の大学についての知識は少なかった。語学学習のための留学であるし、とにかく中国に行くことが重要だと感じていたので、中国に行けさえすれば、どこでもいいというくらいの思いだった(笑)。そんなわけで、日本人が比較的少なくて、北京という立地、知り合いに話を聞いたことがあるということで二外を選んだ。後々、この大学でよかったのかなと不安になることもあったが、授業を受け始めてからは、この大学を選んでよかったと思うようになった。

僕は実際に行って授業を受けることは叶わなかったが、先生方から聞いた二外の特徴をいくつか紹介したいと思う。

・食堂のご飯が美味しい

・学費が安い

・設備が綺麗

・女子生徒の割合が多い

・留学生のイベントが多い

・中心部へのアクセスが良い

などなど

(写真1)先生方は学校の様子や北京の様子を動画や写真に撮って定期的に送ってくれる

 

 

 

 

 

 

 

授業については、たくさんの留学生を受け入れてきた大学だけあって、先生方の授業は素晴らしいと思う。どの先生も親しみやすく、丁寧に辛抱強く授業を行っていただける。クラスメイトには現在7カ国の生徒がおり、授業の雰囲気はとても良い。中でも韓国人の割合が多く、日本人は僕一人だ。

留学生同士の交流は多いとは言えないが、先生方もそれを考慮してか、後期からはクラスメイトと協力して行う活動が増えた。例えば、スピーキングの授業ではクラスメイトと協力して授業のテーマに合わせた会話文を作る宿題が週に1回か2回ある。

韓国人のクラスメイトと活動することが多いので、韓国語も少し覚えた。(笑)また、どの授業でも前期と比べて後期では授業中の発表の機会が増えた。自国のさまざまな文化や環境問題であったり好きな映画の紹介、中国料理や自国の料理を作り、動画を作って発表する宿題などがあった。さらに、中国語教師を目指す大学院生がよく授業に参加していて、交流することもある。冬休みには、大学院生による授業も行われたので、夏休みにもあれば参加したい。

本来なら、先生、クラスメイトとの食事会、体育祭、旅行など留学生のイベントが多いのも二外の特徴だというが、それに参加できなかったのは残念だ。中国に行けるようになったら、クラスメイトやお世話になった先生方にぜひ会いに行きたい。(染谷圭秀 北京第二外国語学院 2020年)

(写真2)すでに中国にいる韓国のクラスメイトに送ってもらった

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Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。