7月が終わりました。華東師範大学の授業は6月中に全て終了していたため、7月は留学をしている実感が全く無いというのが正直なところです。仲の良かったクラスメイトたちと、もう授業をする事はないのかと寂しく思う一方で、1年間の留学課程が無事終了した事にほっと一安心もしています。
さて、今月のレポートテーマは、留学中に取り組んだ日中友好活動です。「私の日中友好活動を紹介します」と言ってしまうと、大仰な活動に取り組んできたように感じられるかもしれませんが、私が留学中、特に力を入れたのは中国近現代史の理解でした。
私は日本の大学において、中国古代史を専攻しており、古代の政治思想や宗教には明るいのですが、中国近現代史に関してはまるで知識がありませんでした。一昨年より、京都府日中友好協会の皆様とお話しする機会を頂くなかで、近現代史の絡む話題となると黙り込むしか無い自分の知識量は大きな課題であると感じていたのです。そこで、留学中は現在の中国の根幹を作った近現代の歴史についてできる限り文献を読む事を心がけていました。4月に大学に復学してからは、近現代史の講義を履修していたほどです。
このような活動を日中友好活動と言って良いのかどうかは分かりませんが、私は自国と他国の歴史を理解しない以上友好関係は築けないと考えています。歴史学科に毒された考え方かもしれませんが、これが日本に滞在しながらできる、私らしい友好活動かなと考えているのです。(明石愛理 華東師範大学 2019年)