中国留学1か月ではまだ聞き取りは難しい。でもテストは来ます。

オンライン授業が始まってから、早いもので既に1ヶ月が経過しました。

授業開始時には一言も聞き取れなかった中国語ですが、現在はある程度聞き取れる様になっています、と言いたいところでしたが現実はそう甘くありません。依然として、私のリスニング難は続いています。しかしながら、緊張で固まるしかなかった授業開始当初と比べるとリラックスして授業に臨める様になり、発言量や質問量は増えて来ました。これに伴い、発言力や文章構成力は、目覚ましい成長を遂げた様に感じています。その一方で、伸び悩むリスニング力故に、せっかくの質問,発言を無駄にしてしまうといった本末転倒な結果もたくさん経験しました。

華東師範大学の授業は、北京時間15時から17時50分まで、2時間50分。学習する教科は口语,听力,阅读の3教科です。私はいずれも中級クラス1-4に所属しています。

阅读の授業風景

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、口语と阅读はむしろ得意なのですが、听力课は大変苦手としており、授業では、クラスメイト全員が全問正解する問題に、私ひとりは全問不正解ということもよくよくあります。听力になると途端に発言量の減る私に、先生が「爱理明白了吗?」と名指しで問いかける事は、もはやルーティンです。

11月初旬には早くも中間考試が始まります。口语と阅读のテストに関しては、教科書の復習をはじめていますが、听力に関しては、どの様な方法でリスニング力の向上を望めば良いか分からず、大変不安に駆られている状況です。当然ですが、テストもオンライン上で行われる為、慣れない環境に焦らず、集中できるかといったことも大きな課題です。

毎日の宿題

 

 

 

 

 

 

 

 

9月に授業が始まった際には、中間テストまでにはある程度の言語力が身についているだろうと楽観的に考えていましたが、現実はそう劇的には進みません。授業開始から振り返ってみるとこの1ヶ月は本当にあっという間でした。

私たちクラス1-4はイギリス、アイスランド、日本、タジキスタンの学生で構成された大変仲の良いクラスですが、クラスメイトの大半はオンライン授業のみの友達です。というのも、オンライン授業は受講しているものの、華東師範大学に留学を考えているわけではなく、語学力向上の為このプログラムを活用していると言う生徒も多く存在するからです。彼らとは、私の上海渡航が決定した後には交流がなくなってしまうのです。この様に恵まれた友人たちと取り組める授業は有限であり、残された時間はそう多くないのだと言うことを忘れずに、これからもこの貴重な時間を目一杯過ごしたいと考えています。(明石愛理 華東師範大学 2019年)

ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。