先月のレポートで、杭州の街についても少し書いてしまったのですが、今回はもう少し詳しく書いてみたいと思います。
私は個人的に、杭州は、これ!といったすごく強いポイントはないけれど、大きなデメリットもない、すべての項目を平均点以上で網羅した住みやすい街だと感じています。(留学生として生活するなら、です。現地の人に聞くと、杭州は近年地価が急上昇しているので、部屋を買うのは大変だといいます) 杭州で最も気に入っていたのは、近くに広がる龙井茶の茶畑です。私は留学に来たばかりの9月に茶畑へ行ったのですが、その時期は空気もとても綺麗で、眼前に広がる茶畑を前に写真を撮り続けていました。また、玉泉キャンパスから徒歩10分以内に植物園もあります。言わずもがなの杭州の名所、西湖も市民の憩いの場となっています。
また、杭州は阿里巴巴のお膝元ということもあって、アリペイの利便性が極限まで高められている気がしました。実際、私は中国にいる間、WeChatPayを使ったことは数えるほどしかありませんでした。支払いに関わることは、ほとんど全てアリペイだけで完結したのでとても便利でした。高鉄のチケットやカラオケの予約もアリペイを通じてできます。
他にも、杭州は、企業が始める新サービスの最初の参入地になることが多いように感じました。2022年にはアジア競技大会が開かれる予定なので、留学中も様々な場所で開発が進められている様子を目にしました。西湖があることも関係してか、杭州の地盤はもともと水気が多く、地下鉄を作るのに向いていなかったそうです。ただ、人口の増加に伴い交通渋滞が中国一といわれるほど酷くなり、地下鉄開発が進んだそうです。今は他の都市と比べて、まだまだ地下鉄は発展していないのですが、近いうちに新しい線が複数開通するようです。これから、さらに注目される都市になるのだろうと思います。
余談ですが、クラスメイトと行ったトランポリン場がとても楽しく、思い出に残っています。そこにはトランポリンだけでなく、クライミングや浮き輪に乗って滑る大型滑り台、バラエティー番組でありそうな室内型アスレチック(?)などがあり、大人が子供のように遊べる夢のような場所でした(笑)しかも3時間いて、日本円で1300円ほどと破格です。杭州に限らずどこの都市にでもあるとは思うのですが、身体を動かすのが好きな人には本当にお勧めです。私は次回中国旅行に行くときも、トランポリン場に行きたいと密かに思っています。
さて、明日からオンライン授業の総まとめの期末試験です。これで留学が終わってしまうのかと思うと寂しいですが、まずは目の前のことに一生懸命取り組みたいと思います!(浙江大学 外舘祐希 2019年)