あと一日で12月です!クリスマスですか?と本当に時のはやさに驚くばかりです…。
今月あった大きなイベントといえば、クラスメイトとの四川旅行です。11/6~8日に試験があり、試験が終わったその日の深夜便で成都へ行きました。今回の旅の目的は九寨沟の美しい景色を見ること。九寨沟までは成都から車で約八時間と、かなり遠いので、現地のガイド兼運転手を依頼して観光してきました。まず成都の空港に深夜1時半頃に到着し、運転手の迎えが来るまでの5時間ほどは空港泊。ただ、予想外に私たちが到着した時点で既に沢山の人が空港内のベンチを陣取っていて、場所探しに一時間以上もかかりました。そして早朝7時頃出発し5時間ほどかけて最初の目的地、松坪沟へ。成都の大気汚染は割とひどかったのですが、松坪沟へ来ると打って変わって真っ青な青空が見られました。
久々に見る青空に感動しました。この日は小さな集落のようなところのホテルに泊まりました。その付近では、今朝方屠殺したばかりのヤクが解体されて売られていました。首切り台もありましたし、その付近の地面は血の混じった水で濡れていました。残酷だ、見たくない…と思う一方で、人間が「生きる」ことの原点を見た気がしました。日本で生活していると、生き物が食べ物となる瞬間を見ることはありません。けれども、私たちが生きられているのはそうして生けるものを頂いているからだよな、と改めて考えさせられました。
三日間で松坪沟,黄龙,九寨沟の三か所を観光してきました。ホテルには暖房がなかったので夜は極寒なのですが(幸いベッドには電気マットが内蔵されていました)、毎日晴天に恵まれ、素晴らしい自然を堪能できました。今までに見たこともない美しい青緑の湖は忘れられません。成都に戻ってからも、パンダを見に行ったり、四川名物の激辛火鍋を食べたり、皆で明け方3時までトランプをしたりと、本当に楽しい旅でした。
当然ですが、中国の自然は本当に偉大です。ただ、学内にいるだけではこのことに気づかないので、あまり外に出かけていない方には、中国国内旅行を強くおすすめします!それなので、今月のレポートのテーマに沿って言えば、私自身関心のあることは中国の様々な地域に行くこと、です。
それから、最近強く感じるのは、中国語学習する上で、日本人であることはかなりのアドバンテージだということです。(中国語は簡単だというわけでは決してありませんが)日本人は既に漢字の意味を知っているので、文を読む際、類推することができます。これが、漢字のない国出身の学生だと、漢字を一から覚えなければなりません。漢字を今から覚え始めるだなんて、気が遠くなるほど大変なことだと思います。ですから、他の国の学生には本当に頭が下がります。元々漢字を持っているという強みを生かして、中国語学習をさらに頑張りたいと思います!(外舘祐希 浙江大学 2019年)