国によって苦手な発音は違う!?

留学で見えてきた「世界の中の日本」

上海滞在中に体験した面白い経験は数えきれないほどありますが、絞りに絞って今回は学校生活と日常生活で分けてレポートしたいと思います。

まず学校生活の中で経験した面白い体験は、留学生同士それぞれ発音しにくい音、聞き取りしにくい音があったことです。私のクラスには計10国の留学生がいましたが、先生曰く、日本人はnとng、韓国人はyuなどという弱点があるそうで、授業中にも何度か個別に矯正されました。中国国内でさえも様々ななまりがあるのにも関わらず、留学生同士でそれを指摘しあいながらも徐々に慣れお互いに勉強していくのは日本で中国語を勉強する時には味わえない体験でした。

次に日常生活ですが、私は出前を取るときによく美团外卖を使用するのですが、自分が何かを相手に届けたいときにもこのサービスが使えるという事を初めて知ったときは驚きました。出前を頼むときと同じスピード感で、荷物を相手に届けることが出来るので、非常に便利で使い勝手の良いコンテンツだと思いました。調べてみると日本国内でもこういった取り組みをしている会社はあるようなので、今後どうなっていくのか気になります。

もう一点生活面で、変わった体験をしました。それはスマートフォンのガラスフィルム貼りを行う機械を利用したことです。ショッピングモールで自動販売機のような形をした見たこともない機会が置いてあり、近づいて見てみるとフィルム貼りの機械でした。タッチパネルで自分の使っている機種と貼りたいフィルムの種類を選択すると、機械が動き出し綺麗に貼ってくれるのです。

ただ、稀に問題が起きることがあるとのことで、機械の隣には開発者が待機していました。開発者の方はまだ若く、1人でこれを完成させたそうです。問題が起きたらまたすぐ修正すればいいと彼は笑っていました。機械を使用したことも変わった体験でしたが、彼のような姿勢も自分が日本で体感したことのないおもしろさでした。(佐藤大介 東華大学 2019年)

 
ABOUT US
Ryohei ISHIZUKA京都府日中友好協会 青年委員会青年委員長
日本の最大手通信キャリアに勤務の後、中国系通信キャリアの日本法人に転職。現在は企業向けのグローバル人材育成を支援する会社でコンサルタントとして勤務。 また、若者のキャリア構築に関心があり、勉強している認知科学を応用したコーチング理論を勉強しており、これまで延べ100名以上のキャリアサポートを行なった実績があります。 内閣府主催「日本・中国青年親善交流」事業における2020~2023年研修講師を担当。2024年には日本・中国青年親善交流事業に参加。